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2010年アルプスの花たち(5:緑色系・他色系) 【2010年アルプスの花たち(5:緑色系・他色系)・・】【花写真クリックで拡大緑色系の花Index26種へ他色系の花Index51種へ

2010年のアルプスの花たち(5:緑色系・他色系)

最後の色、緑色系とその他の色を2週間かけて完了しました。イネ科、カヤツリグサ科、マツ科などの難物もたくさん整理し、緑色系26種、他色系51種に。花サイト全体の整備にあと1週間・・

 [北村 峠一].(Kitamura)     


●まず緑色系を・・


 緑色として撮影した植物を見ると、つぼみ、稲穂のようなもの、そして花弁のように見える総包片が中心でした。

 今まであまり扱わなかった単子葉類の「イネ科、イグサ科、カヤツリグサ科」などが入ってくると、調べるのに時間がかかり大変ですね・・

−−−

●その他の色も・・雑草のイメージ・・進化した花?・・


 黒っぽい花だったり、つぼみの状態だったり、花がない草だったり、またも「イネ科、イグサ科、カヤツリグサ科」 さらに「ヤナギ科、マツ科」などと、さらに難しくなってきました。

 これらの植物は、道端や菜園などの雑草のイメージが強く、今まであまり撮影していなかったのですが、今年はこれらの写真もかなり撮ってきました。やはり種類を増やしたいという邪心があったのです。

 
【イネ科の花の構造】

 イネ科などの地味な花は、花粉を虫に運んでもらう「虫媒花」に対し、風に運んでもらう「風媒花」と言うのだそうです・・

 「虫媒花」とは、虫を引き寄せるために、美しさ、派手さ、香り、蜜などを分泌したりするのですが・・蝶や虫や人の目にはあまり魅力が感じられない「風媒花」は、本当は合理性を追求した「進化した花」なのでしょうね。

 イネ科の穂、花の構造を調べてみました。小穂は小花の集合で、めしべ(柱頭)は長くて毛が生え、花粉をとらえやすいしくみになっていることが多く、おしべ(やく)はほとんどのものが3本とのことです。


【マツの花のつくりと種子のでき方】
−−−

●裸子植物という別分類のマツ科なども・・


 マツ、ソテツ、イチイなどは、今まで主に扱ってきた「被子植物」とは別の、「裸子植物」に分類されるのだそうです。「マツの花のつくりと種子のでき方」の図解を見つけました。

 「裸子植物」は、胚珠が剥き出しになっているものをさすとのことで、種子を作るようになった最初の植物だそうです。恐竜が多種多様な進化を遂げた白亜紀(1億5千年前)以降、裸子植物に代わって、胚珠が子房に包まれて保護されている「被子植物」が広がり始めたとのことです。



−−−

●緑色26種、他色51種・・


 この2週で追加した花は次の19種です。昨年の旅の結果と比較すると、
 途中の合計ですが、緑色系は24種→26種、他色系は35種→45種(合計467種)となりました。

Parpaillonパリパイヨン渓谷

【オニウシノケグサ?】
[Festuca arundinacea]
(イネ科:花弁 )
{オニウシノケグサ?} g0010

ゼプティマー峠

【プランタゴ・マリティマ】
[Plantago maritima]
(オオバコ科:花弁 )
{ } g0200

M.Moroモロ山

【ツシラゴ・ファルファラ】
[Tussilago farfara]
(キク科:花弁多5)
{フキタンポポ属} y0020

Puy-St-Vincentピュイ・サン・ヴァンサン(1800)

【カプセラ・バーサ・パストリス】
[Capsella bursa-pastoris]
(アブラナ科:花弁4)
{ナズナ} w0910

Parpaillonパリパイヨン渓谷

【フィテウマ・オルビクラレ】
[Phyteuma orbiculare]
(キキョウ科:花弁 )
{タマシャジン属} b0220

フォウタヌ渓谷(Lac-du-Lauzanierロザニエ湖)

【リンコスポラ・フスカ?】
[Rhynchospora fusca]
(カヤツリグサ科:花弁 )
{ミカズキグサ属} o0250

フォウタヌ渓谷(Lac-du-Lauzanierロザニエ湖)

【?】
[?]
(イネ科:花弁 )
{ } o0260

フォウタヌ渓谷(Lac-du-Lauzanierロザニエ湖)

【リリウム・マルタゴン】
[Lilium martagon]
(ユリ科:花弁6)
{ユリ属} o0160

フォウタヌ渓谷(Lac-du-Lauzanierロザニエ湖)

【?】
[?]
(イネ科:花弁 )
{ } o0270

Fressinieresフリシニエール渓谷

【?】
[?]
(イネ科:花弁 )
{ } o0280

Fressinieresフリシニエール渓谷

【?】
[?]
(?科:花弁 )
{ } o0290

Puy-St-Vincentピュイ・サン・ヴァンサン(1800)

【カプセラ・バーサ・パストリス】
[Capsella bursa-pastoris]
(アブラナ科:花弁4)
{ナズナ} w0910

Parpaillonパリパイヨン渓谷

【フィテウマ・オバトゥム】
[Phyteuma ovatum]
(キキョウ科:花弁 )
{タマシャジン属} b0220

ラルシェ峠

【ケンタウレア・モンタナ】
[Centaurea Montana]
(キク科:花弁多5)
{ヤグルマギク属} b0240

Brides-les-Bainsブリッド・ド・バン

【ヘパティカ・ノビリス】
[Hepatica nobilis]
(キンポウゲ科ミスミソウ属:花弁6-8)
{オオミスミソウ} o0320

Val-Pellineペッリネ渓谷

【バルトシア・アルピナ】
[Bartsia alpina]
(ゴマノハグサ科:花弁唇)
{バルトシア属} b0130

Val-Pellineペッリネ渓谷

【サリクス・アウリタ】
[Salix aurita]
(ヤナギ科:花弁 )
{ } o0330

Villaregerヴィラロジェ

【ピケア・アビエス】
[Picea abies]
(分類:裸子植物:マツ科トウヒ属)
{ドイツトウヒ} o0300

Villaregerヴィラロジェ

【ラリクス・デキドゥア】
[Larix decidua]
(分類:裸子植物:マツ科カラマツ属)
{ヨーロッパ・カラマツ} o0310


−−−

●整理した結果は・・


 この結果の、ヨーロッパアルプスの花写真図鑑:Index  「緑色系の花26種」  「他色系の花51種」  を見てください。

 以上で2010年の旅のすべての色別の整理、花の分類・同定・追加などが一巡したのですが、やはり内容の不確実さを感じます。

 このため次週は、過去の花もあわせ一通り再チェックをしたいと思っています。


 いくつもの「?」の花や、勘違いして分類していそうな花ががありそうです。もしお気づきの情報がありましたら、「xxの花では?、xxのURLに、似た花がある」など・・教えていただけるよう宜しくお願いします。


<今までの花を含めたTotalチェックを・・>
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