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Abries
【hd227b.jpg:アブリエスの宿のマダムと、一緒だったお客さん】

アブリエスAbries

前回滞在の宿は閉鎖?・・さてどうしよう・・

フランス:05オートアルプ県】[北村 峠一].(Kitamura)      


●Aigueアニュエル渓谷を下り・・



より大きな地図で 2007Tr-avel-R-oot-Po-int を表示
 アニュエル峠からフランス側の谷を下ると、5年前と変わらず家々の間が狭いFontgillardeフォンジラルド村。さらに下ると、左手に「La Demoiselle Coiffee」の自然の石柱と「Chateau Queyrasシャトー・ケーラス」の城塞が見え、Ville Vieilleヴィル・ヴィエイユのロータリーでGuilギル川のメイン道路に合流します。

 このギル渓谷では、2002年に3泊した宿に、また泊まる予定。5泊を予定しているので、ゆっくりトラヴェルセッテ峠などにも行けるでしょう。そのとき3往復した道を、目的の宿に向かって快調に走っていきます。

La Demoiselle Coiffee自然の石柱 Chateau Queyrasシャトー・ケーラス の城塞
【v407.jpg:La Demoiselle Coiffee自然の石柱】 【h815.jpg:Chateau Queyrasシャトー・ケーラス の城塞】


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●あてにしていた、リストーラスの熊の宿は・・


Ristolas
【h871.jpg:「l'Hotel du Queyr' de l'Ours:ケーラスの熊の宿」は、閉鎖していた・・3日後再度来たらOpenの準備中】

 ところが、Ristolasリストーラスの2002年に3泊した宿、「ケーラスの熊の宿:l'Hotel du Queyr' de l'Ours」に人影はなく、花も飾ってありません。ただし、料金表は貼ってあるので昨年まではやっていたのでしょうか。前回来た時はあんなに賑わっていたのに、 つぶれた? もしかするとこの寒さで、宿を開く時期を遅らしているのかもしれません。

 北側にある教会の奥、かつてのロッジドフランスの宿は、かなり前に閉鎖した様子で草むしていました。入口付近のインフォメーションらしいところも、今、時間は1時半・・土曜日だからでしょうか、休みで情報が入りません。

 確かこの先には、大きな宿らしいところは無かったような気がしたのですが・・まあ一応、渓谷の奥のほうに行って見ることにします。


<3日後、再度この宿の前に偵察に来たら、まさにOpen準備の最中。やはりあの年に比べ宿を開く時期を遅らせたように思えます>

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●Echalpエシャルプでは・・


 La Montaモンタには会員制のロッジのようなものがあるだけ。最後の・・ギル渓谷の舗装道路の突き当たり、EchalpエシャルプでUターンしようとして、あの「Gites-des-Franceジット・デ・フランス」のマークを見つけました。たしか5年前には宿がなかった村です。
Gites-De-France
 あの時、ここに来てビデオを撮っていると、住人らしい人が出て来て・・「だめだ」と言った集落です。ですから確かに宿はなかったはずです。

「ジット(B&B)じゃー、夕食がないからだめだなー。が、一応聞いてみようか」
 と、一番奥の建物、テラス風の場所でお茶を飲んでいる人に聞いてみます。この人たちはどうやら宿の人たちらしく、
「夕食も可能。5泊希望のうち1日だけは満室だがあとはOK」とのこと。あまり期待はしていなかったのですが・・空いている部屋を見せてもらいます。


EchalpのGite「7 Degres EST」】
Echalp
【Echalp:2002年には民家だったが、2004年からGite(山小屋)に変わっていた】

 窓が小さく暗い部屋・・寝袋で泊まる・・毛布が1枚だけはあり、必要なら出してくれる・・・
 ちょっと考えましたが・・結局止めました。どうも暗くて寒い部屋に4日も居るのは気が滅入ります。それに途中1日はどうせ他で宿を取らなければならないし。

 でも、もしかするとこの宿とは、何か縁があるのかもしれません。2002年の時の思い出もありますが、この3日後、トラヴェルセッテ峠の登山道で出会った、台湾からの若いカップル登山者は、この宿で泊まったといって宿の名刺をくれましたから。



abries-map
【アブリエスの村の中:村の中の道路は一方通行。
iはインフォメーション、主な土産物屋、スーパなどもその付近にある】
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●Abriesアブリエスで宿探し・・


 戻ってアブリエスで宿を探すことにします。

 右の写真は村の中心部、村の中の道路は一方通行で、iはインフォメーションのある場所。主な土産物屋、スーパなどもその付近にあります。

 その土産物屋などが並んでいる中心街、道路に沿った2つの宿は☆が1つと2つ。たしか5年前アイスクリームを買ったところですが、1階にゲーム機があり子供が遊んでいて・・あまり良い雰囲気じゃーないなー・・と、もう少し別のところを探すことにしました。

 ギル川と合流しているBouchetボウシェット川に沿ったところに「Auberge l'Edelweissエーデルワイス」と書かれた看板を見つけます。スーパーも歩いていけるし、朝食だけでも良いからと、掃除中らしいおばさんに5泊可能かと声をかけます。

「4泊ならOKだが、最後の水曜日はたくさんのお客が来るのでNG・・1人朝夕食で38eur・・」
 安いし、最初の4泊が可能なら、あとは何とかなるでしょう。判りやすい英語で話してくれるし・・部屋を見せてもらいますが、まあまあの広さ、窓も大きい。

 ここに決めましたが、このおばさんは一人で宿を切り盛りしているので、シーツやタオル、部屋の掃除などはセルフでやって欲しいとのことでした。それもまた良いんじゃないですかね。

 地図が見えているうちに・・余談ですが・・宿確定後Infoに行き、この先の情報を色々聞いたのですが、彼女曰く、
「日本人がここに来たのは初めてだ」・・「いやー、5年前にここに来て、3泊して・・ホームページも作っているんですけどね・・」
 

Abries
【d104.jpg:正面の建物が「Auberge l'Edelweissエーデルワイス」】

Abries
【d107.jpg:川の橋の向こうに、あの礼拝堂と参道がある】

Abries
【d111.jpg:あのリアルなキリスト像も当時のまま。
赤い花が捧げられていた】

 宿の窓からは、参道が山に向かって延びているのが見えます。あの山の中腹にある礼拝堂、キリストがゴルゴタの丘に引かれていく「十字架の道行き」の石の祠を順にたどり、14ステージ目。そしてあの「リアルな、ドキッとするようなキリストの寝姿」・・
 彼は今も、あの礼拝堂に寝ているのでしょうか。早速登ってみることにします。

 この5年間の変化は、左腕の色あせ、埃を被っていた花が、鮮やかな赤色に蘇っていたこと。それ以外の情景はすべてあのときのままでした。

Abries
【s804d.jpg:あの斜面を登っていく】

Abries Abries Abries
【d109/d113/d112.jpg:当時のままです】

 そして礼拝堂からの村の全景も、あの時と同じさわやかな空気も。南からのギル川がまっすぐに流れてきて、そこの角で合流し右手に流れていくさまも。

Abries
【d114.jpg:村の全景とギル川】

Abries
【s796.jpg:宿エーデルワイスと、右に墓地と教会】

Abries
【v448.jpg:左がBouchetボウシェット川、右のギル川と合流して下っていく】


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●夕食は・・なるほど・・


 夕食は7:15から。隣席はイタリア・トリノから来たカップルで、モンヴィーゾを見るハイキングに、モンジュネブル峠、イゾード峠を経由して来たといいます。今日で2泊目らしく、料理も僕たちとは違っていましたが、翌日出たメニューでした。

Abries
【d117.jpg:右のジャガイモの下の電熱器のすき間に、アルミプレートを差し込む】

 料理はチーズ(ラクレットと同じような)をアルミ・プレート(容器)に入れ、トースターのような専用のヒーターで溶かし、ゆでたジャガイモやハムに各自乗せて食べるものでした。初めての食べ方でなかなか楽しいもの。たった一人のおばさんが、少ない稼動で20人以上の食事を用意し、ワインの注文を聞き、パンなどの追加。さらに後片付けまで・・

 すごい作業量、そして宿代が安い理由がこれなのです。なので自分の食後のテーブルのパンくずなどの掃除は、皆さん各自が手伝って・・

 たくさんのお客さんです。入り口付近は10人ほどのフランス人の団体さん。翌日見たら、7-8人の男の人たちは自転車でこの付近を走り、奥さん2人ほどは村で留守番。一日おしゃべりをしているようです。そして2日後に数台の車に自転車を積んで下っていきました。

 奥に6人のファミリーらしいフランス語のグループ。少し遅れて10-20代の若い人も2-3人居ますが、複数家族での旅行のようにも見えました。

 隣のイタリア人カップルとトラヴェルセッテ峠の話をしていると、おばさんが壁のパンフを指差し、
「そこにトンネルがあって、ガリレオ・ガリレーもそこを通った」と説明してくれました。

Abries
【d228.jpg:ルイ11世とサルッツォ侯爵の主導で15世紀に作られた。ガリレオ・ガリレイがそこを通った】



●宿紹介:
フランス:(Provence-Alpes-Corte d'Azurプロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方):
05Hautes-Alpes県 Abriesアブリエス

●エーデルワイス:L'Edelweiss Chalet-Auberge (☆2)

L'Edelweiss Chalet-Auberge


・住所:05460 Abries en Queyras France
・Tel:+ -492-467109
・E-Mail: edelweissmandin@wanadoo.fr
地図

・2007年6月16-19日、4泊
・ギル渓谷の登山峠やMt.Visoモン・ヴィーゾ山展望などの周辺ハイキングの基地として
・ツインルーム(夕朝食付き)76 eur(約12.6千円)/2人・泊と、なんと言っても安い

・宿の奥さんMarie-Claire-MANDINさんが一人で切り盛り
・クスクスやフォンジュなど田舎料理はうまい
・宿泊客のみんなが後片付けや掃除の手伝いをする宿
・駐車場は目の前の共有広場

私のお勧め度:4.5
フランスの宿紹介へ
Abries
【s803d.jpg:】

Abries
【d311d.jpg:】

●Abries/Restolasの関連サイト


http://www.abries-ristolas.com/【Abries-Ristolas】
http://www.vaucluse-visites-virtuelles.com/【Abries-en-Queyras:Office du Tourisme】
http://www.edelweiss.queyras.com/【Abriesアブリエスの宿:L'Edelweiss Chalet-Auberge シャレ・エーデルワイス】
http://www.gite-7degresest.com/【EchalpエシャルプのGITE D'ETAPE et de SEJOUR・・「7 Degres EST」 】

<関連書籍・地図>

地図1/100,000:
Ign 54 Top 100 Grenoble/Gap
地図1/25,000:
Ign Top 25 3637ot Mont Viso
Michelin the Green Guide French Alps
Walking Easy in the Italian and French Alps
ローヌ河歴史紀行―アルプスから地中海へ
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<次の日は北の谷、Malaure渓谷の花散策・・・>
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