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ドゥラン峠の礼拝堂と高山の花
【d70.jpg:ドゥラン峠の礼拝堂と高山の花】

Passo Duranドゥラン峠(1605m):
 ヤギや馬が僕たちを歓迎します。【●峠のDBへ

 花が最高の時期です。マメ科、シソ科、キンポウゲ科、リンドウ科・・・色とりどりの花にあふれた峠です。
ドロミテ:Civettaチベッタ/Schiaraスキアラ・エリア
  [北村 峠一].(Kitamura)      


 BellunoベッルーノからAgordoアゴルドに昨日のルートで戻り、この町で少し買出しです。

 今晩から3泊するCibiana di Cadoreチビアーナ・ディ・カドーレは、Cibianaチビアーナ峠のすぐ近く。何も無い村だろうと想定されるので、サクランボ、パン、ワイン、水ボトルを入手し、さらにハイキングなどの地図を見つけよう町を歩きます。 あのクロッタ宮殿の中に、かなり大きな中古本の書店がありました。かなり安いので、写真集なども欲しかったのですが、この先の長旅の荷物を考えると小物だけにします。
「ジオットの美術書2冊(2eur)、ガビア峠〜リビーニョ付近の1/5万地図(2.5eur)、花図鑑2冊(10eur)」

Duran峠付近  出発してすぐに、もう見上げるような岩山に向かっての峠道です。 pass-duran
【004.jpg:Duran峠への道もなかなかの見上げる岩山の景観】

 そしてそのコーナーを曲がると・・・目の前にヤギの群れが道路を占拠しています。まだ今年生まれたばかりの子ヤギをたくさん引き連れているようです。羊などと違い、子ヤギは特に「ちょろちょろ」と動き回り、車にぶつかったら大変です。

 フランスアルペンで、羊の群れの中でボディアタックを受けたことも思い出します。ヤギのほうが羊より気が荒いはずだし、牧童や犬が誘導してくれないかなーと見回しますが、見えません。ゆっくりと彼らを驚かせないように通過します。【●羊とヤギのことも参照】
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【014.jpg:目の前にヤギの群れが道路を占拠している】

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【017.jpg:まだ今年生まれたばかりの子ヤギを引き連れて、道脇の草を食べている。牧童も犬も見えない】

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【029.jpg:フランスアルペンで、羊の群れの中でボディアタックを受けたことを思い出し、ヤギのほうが羊より荒いはずなどと考えながら、ゆっくりと通過する】

 Agordoアゴルドの町で、教会の右に見えたM.Tamer山(2547m)とSan Sebastiano-Moschesinの連山・・(15)Schiaraスキアラ・エリアの山に向かって登ってくと、見事なお花畑が広がります。

 車を停めた場所は牧場の脇、2頭の馬が近寄って来ます。道路との境界には布製のベルトが貼ってあるのですが、撮影中にこのベルトに触れてしまい・・・「ビリッ」と驚きます。このベルト、針金が織り込んであり、太陽電池とバッテリーにつながっていて若干の電流が流れているんですね。馬ばかりでなく人間が牧場に入らないようにする効果も確かめられました(?)。

馬の家畜化のこと
 馬の家畜化は約5000年前で、1万年以上の牛や豚に比べ家畜になった歴史は短い。

 ・当初は肉用として野生の馬を狩猟していたが、捕獲し改造・家畜化した。
 (本来の野生馬はすでに乱獲で絶滅し、今、野生化している馬は家畜馬が再野生化したもの)
 ・次に農耕、馬車やソリなどをひく労力に使われだし
 ・馬の持つスピードから、馬具の発明により背中にまたがり、狩や戦にも使われた。
 ・第二次大戦後、農業の機械化などから、通常は競走馬としてしか見られなくなった。
  (『朝日百科、動物達の地球13巻』(1994年)p66-)

●馬の誕生と離乳、毛の色など
・・・フランスアルプス、シャトーケーラスの馬
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【d47.jpg:Agordoアゴルドの町で、教会の右に見えたM.Tamer山(2547m)とSan Sebastiano-Moschesinの連山が見える。(15)Schiaraスキアラ・エリアの山に向かって、お花畑が広がる】  【d50.jpg:牧場になっていて、2頭の馬が寄って来る。この針金には若干の電流が流れていて、「ビリッ」・・タイミングで触ってしまい、こっちが驚く】

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【d49.jpg:シロツメクサ/クローバ(マメ科),?,サルビア・プラテンシス(シソ科),ハマウツボ科の花】【●アルプスの花へ

 デジカメで花をアップで撮影しますが、露出を合わせるのって難しいですね。山をはっきりさせると花が黒く、花にあわすと山が白く。そこへ来てピントまで合わなくて。その点ビデオは比較的簡単、なぜかっていうと被写範囲が狭いので初めから同時に撮影は無理なので、別々に撮影。その代わりビデオの画素数は10分の1ほどで・・・【●アルプスの花】も見てください。

−−−
 Passo Duranドゥラン峠(1605m)に到着します。【●峠のDBへ
 ここは(15)Schiaraスキアラ・エリア(14)Civettaチベッタ・エリアの境。 北に見えるM.Moiazza(2878m)はCivettaチベッタ・エリアの有名な山。南のM.Tamer(2547m)はスキアラ・エリアの名山と、ハイキングコースのいくつもがこの峠を横切っています。

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【d66.jpg:Duran峠から。左(北西)の山はM.Moiazza(2878m)、右(南東)はM.Tamer(2547m)】

 ここの峠も一面花が満開で見事です。バターカップ(キンポウゲ科)が広がり、ゲンティアナも大小咲き乱れ、ダクティロザリ・マジャリス(ラン科)の、ちょっときみの悪い模様の葉もたくさん。この赤い花が咲き乱れたらもっとすごいでしょうね。●アルプスの花へ

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【d57.jpg:この峠も一面、花が満開:左上から:バターカップ(キンポウゲ科)、Dactylorhiza fuchsii/majalisダクティロザリ・マジャリス(ラン科)、ゲンティアナ・ヴェルナ(リンドウ科)、?、ゲンチアナ・コキアナ(リンドウ科):●アルプスの花へ

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【046.jpg:広々とした明るい峠。正面はM.Tamer(2547m)、右はAgord方面】

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【059.jpg:ここにもライダーたちが遠征してきている。正面(北西)の山はM.Moiazza(2294m)、ライダーの頭の上の山は?】

 遠く、ほぼ真北に、雲のかかっている山はかなり特徴的な形です。M.Pelmoペルモ(3168m)でしょう。雲が取れたらこのキンポウゲの花、峠の礼拝堂の上に浮かび上がって、きれいでしょうね。

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【d58.jpg:ほぼ真北に雲のかかっている山は、M.Pelmoペルモ(3168m)だろう。晴れたら、キンポウゲ科の花、峠の礼拝堂に映えてきれいだろうなー】

●<近隣のWeb-Site>

 ○http://web.tiscali.it/abcdolomiti/tamer_grande.htm【M.Tamerからの眺め:ペルモが見事】
 ○http://www.altusinfo.hr/lemontagne/SanSebastianoTamer/SanSebastianoTamer.htm【M.Tamerへのクライミング:このサイトもペルモが見事】
 ○http://www.dolomiti.it/rifugi/agordino/passoduran/dx.htm【山小屋:Rifugio PASSO DURAN C. Tome】


<峠を下り、遅い昼をとるレストランを探します・・・>
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