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belluno
【d036.jpg:Erbeエルベ広場の噴水とMonte di Pietaなどヴェネツィア人の館】

Bellunoベッルーノ:
 この町の北からドロミテ・アルプスが立ち上がります。3万5千人も住む古い大都会、ヴェネト州ベッルーノ県の県都です。

 どこを見ても12〜16世紀の建物だらけ、そんな町をのんびり散策です。 
ドロミテ:Belluneseベッルネーセ/Schiaraスキアラ・エリア
  [北村 峠一].(Kitamura)      


 ここは(15):Schiaraスキアラエリアの南側、(60):Belluneseベッルネーセエリアの北側、ドロミティ・アルプスはこの町の北で急に立ち上がるのです。

 山を左手に見ながら東に10kmほど走ると、Bellunoベッルーノの大きな町に入ってきます。どうも都会は苦手です。15万分の1くらいの地図では、今どこに居るのかなどわかるはずもありません。あまり迷わないうちにと駐車場に車を停め「Hotel Astor」を探します。僕たちは今夜ここでYさんと落ち合い、明日はドロミテの山奥に向かおうとしているので、Yさんに宿を事前予約してもらっていたのです。

 概略地図と住所を持ち、さてどっちに歩き始めたらいいのでしょうか。通りがかった50歳代のやさしそうな夫人に声をかけます。彼女もその地図を回転させながら悩んでいますが、やっとわかったようです。口で説明を始めますが今度こっちが分からない。「私に着いてきなさい」とスタスタ、約5分。そして公園の一角で「あそこにホテルはある」と教えてくれました。

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【ベッルーノの地図: A:レットーリ館、B:ドーモ、C:エルベ広場、D:ドイオーナ門、
E:サント・ステファーノ教会、F:マルティーリ広場、Hotel-Astorの位置、駅の方向】

 午後2時、ホテルのカウンターにいた30歳代のお兄さんは寝ぼけ顔。
「当直していて、今起きたばかりなので頭が回らない。15分してからもう一度来て欲しい」 英語が通じて安心です。
「荷物だけ置かして欲しい。町を見学してくるので」駐車場所を聞き、町の英字地図を借りて町の散策に出かけます。(あまり英語が必要な客がいないのでしょう。この地図は必ず返してくれとのことでした)

<宿のフロントのお兄さんのエピソード>
 観察するにこのお兄さん、フロントばかりか、すべてを24時間、一人で連続勤務で結婚資金をためているのではないか(?)と推測しました。
 なぜなら・・・・・・この日の深夜、僕たちがYさんを駅に迎えに行き、ホテルに帰ってくると、彼が女性とひそひそと話し込んでいました。同じくらいの年齢、化粧もちょっと濃く、もしかすると遊び人(?)、Hotelの毎夜、お兄さんも暇をもてあまして(?)、などと邪推もしていたのです。
 4日後、Yさんをこのベッルーノの駅に送りに来たとき、ばったりそのガールフレンドが大きな荷物を持ち、同じ長距離電車に乗り込むのに会ったのです。そう思って見ると、彼女も若々しく、幸せそうな表情でしたね。
−−−

 日曜でマルティーリ広場(地図F)の無料の駐車場に車を移動し、荷物をカウンターに預けた後、街の散策に出ます。古い建物が多いですね、どれを見ても12-18世紀の建造とあります。と言っても今見ている建造物は、後世にかなり手が入ったもののはず。大戦後の修復や、何世紀も前の資料を元に復元した塔なども多いはずです。さらに石炭で煤(スス)汚れた壁面は何度も洗い、ペンキの塗り直しなどでこんなにも立派な町の風景が出来上がっているのでしょう。

 まずPalazzo dei Rettoriレットーリ館(地図A)、Piazza Duomoドーモ教会(地図B)。Piaveピアヴェの河原に造られた大きな駐車場から、何段ものエスカレータを使って登ってこれるようになっていました。ドーモ広場の石畳のすきまにバラの花びらが挟まっていましたので、ここでも午前中アゴルドで見たと同じような「聖体節の行列」が行われたのでしょう。

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【d230.jpg:正面Palazzo dei Rettoriレットーリ館地図(A)(ヴェネツィア・ルネッサンス様式。右に時計塔)、右Torre-Civica市の塔とドーモ広場】

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【2012.jpg:Piazza Duomoドーモ地図(B)とバロック風の鐘楼。右ドーモ広場】 【d233.jpg:石畳のすきまにバラの花びらが挟まっていたので、ここでも午前中「聖体節の行列」が行われたようだ】

 ローマ時代に宿営地だったという旧市街に回ってみます。Piazza-Mercatoメルカート/Erbeエルベ広場(地図C)の回りには、Monte di Pietaなどヴェネツィア統治下(1404-1813年)に建てられた館が囲んでいます。 さらに北にvia Mezzaterraメッツァテッラ通りを。PortaDoionaドイオーナ門(地図D)も1200/1500年代のものだとのこと。

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【d036.jpg:旧市街via Mezzaterraメッツァテッラ通り。Piazza-Mercatoメルカート/Erbeエルベ広場の噴水地図(C)とMonte di Pietaなどヴェネツィア人の館】 【d037.jpg:PortaDoionaドイオーナ門地図(D)

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【d038/d0382/d039.jpg:S.Stefanoサント・ステファーノ教会地図(E)の入口の彫刻と内部】

 S.Stefanoサント・ステファーノ教会(地図E)まで足を伸ばし、これで町の中心的な建物は見たようです。4時、再度町の東側のArdoアルド川に沿って南下し、半島になっている旧市街を半周して宿に戻ります。

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【1102.jpg:南西側:ホテルのテラスから:Piaveピアーヴェ川の大きな流れ。川の北岸の丘にできた古い町。川の南岸に低く連なる丘陵がベッルーノ・プレアルプス(1300-1700m)】

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【2027.jpg:南東側:ホテルの部屋から:Piazza dei Martiriマルティーリ広場とドーモの鐘楼、ピアヴェ川の流れ】

 宿から見るピアーヴェ川の作る広い渓谷を眺め、ベランダからたそがれ時までのんびりした時間を過ごします。

 夜8時過ぎ、Yさんから電話連絡が入ります。飛行機と列車の接続で、結局1時間半遅れの深夜0時半、ベッルーノの駅に車で迎えに出ます。真っ暗な駅前広場、そんなところにも若い女の子たちが何人も友人を待っておしゃべり、日本の若者と同じですね。そして僕たちも1年ぶりの再会です。
−−−

 今朝も快晴です。ホテルの隣はかなり大きな本屋、ドロミテの地図を探そうと開店時間に行きますが、残念ながら月曜日は午前中休みでした。

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【2078.jpg:Piazza dei Martiriマルティーリ広場地図(F)から西側を見る。正面Hotel Astor。右端Chiesa di San Roccoサン・ロッコ教会】

●<近隣のWeb-Site>
Hotel Astor
 ○http://www.astorhotelbelluno.com/homeENG.htm【Bellunoベッルーノ Hotel Astorアスター:宿泊したホテル:マルティーリ広場に面した便利な宿(ダブル室70Eur)】【●ドロミテ・エリアで利用した宿紹介
 ○http://www.ciaociaoitaly.it/belluno.htm【ベッルーノのホテルリスト】
 ○http://www.webdolomiti.net/【Bellunoの歴史,市内観光など有効】
 ○http://www.provincia.belluno.it/【Bellunoのガイド】
 ○http://www.comune.belluno.it/【La-CittaのCartinaには町の地図も】
 ☆http://www.checkitaly.com/veneto/x7407.html【ベッルーノの旅行ガイド:日本語】

<昨日のルートでアゴルドの町に戻り、非常食などを入手後、Duranデュラン峠〜Zoppeゾッペ〜Cibianaチビアーナに向かいます・・・>
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