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Kompass社の地図
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●イタリア・トリノ:2006年冬季オリンピック関係 |
●ハンニバルと象が「アニュエル峠」(推定)を進軍した状況など−− ポリビオス(BC200-BC118)の記述による。「」は推定の地名 −−●前のポイント「Fontgillarde村」← 【●ハンニバルの有力推定ルート】 →●次のポイント「Agnel峠を下る」
約4カ月半前、スペインを出たカルタゴ軍は、「ギル川支流」の源流まで来た。この先の峠道路の工作の間、この地で2日間の休養をする。 しかし軍の食糧は底をつき、荷役動物や疲労しきった軍馬などを食べて飢餓をしのいでいた。また、時々雪、朝夕の凍る寒さをしのぐテント・衣類なども失っていて、軍の士気も衰えていた。 実はハンニバルのもとに、前方の道路工作隊から・・・峠のイタリア側下り斜面はあまりにも厳しく、象・荷車を含む全軍を通過させることは無理だ、との報告があった。 <この地のハンニバル軍> 紀元前218年10月21日早朝:ハンニバルは、軍の最前線のイタリア国境の「トラヴェルセッテ」峠の頂上近くの平坦地に、全部隊の部隊長・指揮官を召集する。 朝9時の指示の時間に合わせて・・・前年の残雪が所々に残り、さらに今年の雪も降り積もった峠道。登ってくる隊長達の、革布で覆った足元も、昨夜の雪で冷たく滑りやすい。朝日がようやくフランス側の山肌を射しはじめる。 500人を越える全部隊の指揮官達がこの平坦地に集まる。ハンニバルはその先の高い岩の上にいる。 ハンニバルは彼らを、その集結地から峠の頂上に連れて行く。 ・・・・・・・・・・ 峠の稜線に立つと、眼下に「ポー川支流ヴァライタ」川の源流、イタリアに下る渓谷、そしてイタリア・ピエモンテ平野全体を越えて、遠くジェノヴァ方面のの丘陵地まで見渡せた。 ハンニバルは彼らを奮起させ、この険しい崖を下山させるため、大声で演説をする。 ・・・イタリアを指差し、「この先のすべては、我らカルタゴ軍のものだ。ローマを守っていたアルプスをすでに制覇したのだ」と。 そして・・・翌朝、全軍で下る・・・と。 アルプスの登り道から11日目。イタリア国境の峠越えまで残り4日。 軍の規模は、歩兵2万9千、騎兵6千9百、象20頭。 ●前のポイント「Fontgillarde村」← 【●ハンニバルの有力推定ルート】 →●次のポイント「Agnel峠を下る」 ・・・皆さんの想定、推測情報などありましたらお願いします 参考資料: この記載情報はポリビオス(BC200-118)の記述による。これをもとにルートを推定・解説している本は以下のものである。 ・Gavin de Beerギャヴィン・デ・ビーア 『ALPS and ELEPHANTSハンニバルの象』時任生子訳:博品社(G-page) ・John Prevasジョン・プレヴァス『HANNIBAL CROSSES THE ALPS ハンニバル アルプス越えの謎を解く』村上温夫訳:白水社(J-page) ・Hans Baumannハンス・バウマン『ハンニバルの象つかい』大塚勇三訳:岩波書房:(H-page) ・The Green Guide:『French Alps』2001 Michelin:(M-page) |
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