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カヴァレーゼ
【g330.jpg:CavaleseカヴァレーゼのChiesa S.Sebastiano聖セバスチャーノ教会と三輪車Ape】(B)

Cavaleseカヴァレーゼ(1)

古い歴史・・三輪自動車Apeが似合う坂道の町・・

イタリア:トレンティーノ・アルト・アデイジェ州/ドロミテ】[北村 峠一].(Kitamura)      


●町のインフォメーションは絶対有効・・


 テゼロ村から戻り、インフォに着いたのがちょうど3時半。ドアの鍵を開けた案内の娘に、早速宿情報を聞きます。
「星は2つ、HB(2食付)で60eur/人くらいまで・・」

 過去には安かったイタリアの物価は毎年のように上がり、前日泊まったオーストリア・エルマウのHBで36eurの宿はまず見つからないだろうとの予想なのです。

 TVで見る日本円は連日弱く170円/eurにもなりそうなのですから、60eurでも2人で2万を越えます。長期旅行をするのは苦しい時代、まずは日本円に頑張ってもらいたいですね。

カヴァレーゼ1940年の教会付近
【上の写真とほぼ同じ、古い絵葉書を見つけました=1940年の教会付近。  by www.serfon.it】
 オフシーズンのためまだ開いている宿は少なく、値段と相談して電話し、捜してもらったところは3☆で50eur。イタリア語が通じないだろうと予約までしてくれました。ここ数日の天気予想を聞き、近隣の地図、ハイキングできそうな場所の情報も貰ったのです。

 観光地とは言えないようなところでは、日本の場合、町や村役場まで行かないと情報がないので、旅行客は不便です。外国人ばかりか、ちょっとドライブした僕たち日本人にとっても、公営のインフォメーションをもっと設置して欲しいものです。一方ヨーロッパに来ると、どの村でもインフォメーションがあり、観光客をしっかり収入源としていることは見習うべきでしょうね。

 滞在中、日本では調べられなかった峠、Cinque-Crociチンクエ・クローチ峠(2018m)の情報を聞きに立ち寄りました。残念ながら、峠の前後で通行禁止になっているとのこと。可愛い女の子だったから余計立寄りたくなったのです。

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PIAGGIOピアジオ社の三輪自動車Apeアペ

 ・Ape TMのガソリンエンジンは218cc、
  ディーゼルは422cc(巾1.48m、長さ3.2m、700Kg登載)。
 ・Ape50は50cc(巾1.26m、長さ2.7m、200Kg登載)。
 <参考> 日本の軽自動車規格は:
  (660cc以下、巾1.48m以下、長さ3.4m以下、高さ2.0m以下)

●三輪車に何度も出会う町・・


 この町の第一印象は・・PIAGGIOピアジオ社の三輪自動車Apeアペに、実に何回も出会ったことです。峠道ではなく、ある程度の都会で何度も会うのは初めてです。
 これは「Ape TM」で、以前山道で何度も出あった「Ape50」よりかなり排気量、サイズとも大きくなっています。

CavaleseのApeTM
【g208.jpg:ApeTM】(D)

1800-1900年のCavalese市内
【1890-1900年頃のCavalese市内。乗継ぎ用の乗合い馬車 by www.serfon.it】
 1890年頃の古い絵葉書には、たくさんの乗合い馬車が見えますが、このフィエンメ渓谷を経て、ドロミテのモエナやカナツェイに行く観光客のためだったのでしょうか。その後鉄道が敷設(1916年頃:トレント〜Predazzoプレダッゾ)され、駅馬車はなくなりますが、1963年には鉄道も廃止されます。(南チロル鉄道のこと)
 この斜面の多い町中での商品搬送など、軽自動車は町に欠かせない輸送・移動手段なのでしょう。

CavaleseのApeTM CavaleseのApeTM
【g210.jpg:ApeTM】(B) 【g332.jpg:ApeTM】(D)



Cavalese-map
【Cavalese市街地図:○記号は写真( )の撮影地】
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●町のこと・・過去の鉄道のこと・・風景など・・


Cavalese
【g214.jpg:Rio Gambis川の急な流れが市内を突っ切っている。大雨のときはすごい勢いだろう】【1917年頃、この橋の上には鉄道が走っていた。1963年まで(C)
 この町はフィエンメの谷の中心地、ドロミテから流れ出すAvisioアヴィジオ川の南斜面にある景観の良い、穏やかな地形・気候の地です。

 このため中石器の時代から人が住み、ローマ時代4世紀には、町を南北に下るGambisガンビス川周辺に集落を作り、洪水対策などを行ったとのことです。

 トレントの司教伯たちは、ここに夏の宮殿を持っていて、別荘の住人などがこの町にやってきたといいます。

 Magnifica Comnitaフィエンメ渓谷共同体館の、壁面にある16世紀のフレスコ画は補修中でした。その東にある目立つ塔のあるChiesa S.Sebastiano聖セバスチャーノ教会は、プロテスタント風のシンプルな内装でした。

●Ferrovia della Val di Fiemmeフィエンメ鉄道の情報
(Ora-Predazzo間: その他のドロミテ鉄道)

Il treno ai tempi della prima guerra mondiale, presso la stazione di Castello
・Ora-Predazzo間に1916年〜1963年走っていた。
・この付近の駅は、Castello、Cavalese Succursale、Cavalese、Masi di Cavalese、Tesero




http://it.wikipedia.org/【wiki:鉄道情報】
http://www.serfon.it/【1917年頃、カヴァレーゼの橋の上には鉄道が走っていた】・・http://www.serfon.it/【1963年廃業】


Cavalese Cavalese Cavalese 【g212.jpg:聖セバスチャーノ教会。右にあるMagnifica Comnita(16世紀のフレスコ画)は補修中だった】(A)  【g211.jpg:聖セバスチャーノの像か?San Sebastiano(A)  【g217.jpg:広場で主人を待つ犬。後方はS. Maria Assunta聖母マリア教会】(B)

 メイン通りが見えるバーのテラスからの風景です。この交差点の人の動きを見ていると飽きませんね。幼稚園生が先生に引き連れられて、どこかの見学に行くのでしょうが、みな可愛い。
Cavalese Cavalese
【g325.jpg:幼稚園生が先生に引き連れられて】(B) 【g315.jpg:中心通り。右:市民ホール】(B)

ヨーロッパアルプスのハイキング地図
【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
  【国別地図】  【日本語ガイド本】

●ちょっとした裏の街道には・・


 滞在3日目、西の村Castello di Fiemmeカステッロ・ディ・フィエンメに軽いハイキングに向かったのですが、そのときに見た古い建物と、そこに描かれた壁画です。色使いやデザイン、なかなか素晴らしいと思いませんか。

 帰りにRio Gambis川に沿った急な坂道を、汗かいて登って帰ってきて、先ほどのおいしいビールを街角で飲んだのです。

Cavalese Cavalese
【g314.jpg:裏の路地】(E) 【g269.jpg:裏の路地】(E)

Cavalese Cavalese
【g272.jpg:裏の路地】(E) 【g272b.jpg:Madonna col Bambina e S.Antonio Abate:聖母子と聖アントニオ・アバーテ「火の聖人」:クリックで拡大(E)

<関連するサイト>

http://www.serfon.it/Cavalese/【Cavaleseの歴史的写真】
http://www.enrosadira.it/【Cavalese各種Link集】
http://www.visitfiemme.it/【Cavalese:Val di Fiemme】
http://www.dolomiti.it/【Cavaleseガイド】
http://www.romeartlover.it/Vasi59a.htm【Basilica di S. Sebastiano 町の守護聖人:聖セバスティアヌス 】
http://en.wikipedia.org/【wikipedia:1998年のCavaleseのケーブルカー事故情報】
http://www.dolomitisuperski.com/【Dolomitisuperski-Fiemme渓谷の観光ガイド】
http://it.wikipedia.org/【wikiのCavaleseガイド】

<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編

<関連HOTELなど>

【Hotel-Club:イタリアのホテル】  hotel 海外ホテル予約

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