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Ristolas リストーラの村-2
 ・・・この村付近でハンニバル軍は再構築と休養。まさに「リストラ」

ハンニバルの進軍状況  この村付近での軍の立直し休養。「リストラ:restructure」の意味に関連つけるのはこじつけ気味ですが・・・。 僕たちもこの村を基点にあちこち・・・情報収集。そして夕餉の料理とワインで旅の疲れを。
フランス:(05)オート・アルプ県】 [北村 峠一].(Kitamura)     



【315.jpg:朝、まっ晴れの青空に映える村の教会】


【329.jpg:左(南東)がモン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)方面。右(南西)は、サン・ヴェラン方向の27-2800mの山】

chateau-abries-map
【Ristolasリストーラの村を基点に4日間・・・
南にM.Visoモン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)を見にBelvedere du Viso(Cirque)ヴィーゾ見晴台まで。西にSt.Veranサン・ヴェランまで。】
 滞在中、まっ晴れの日が続きます。この村を基点にこの周辺を見て回ります。

南に・・・Traversetteトラヴェルセットの峠や、M.Visoモン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)の山を見に、Belvedere du Viso(Cirque)ヴィーゾ見晴台まで。途中のPetit Belvedere du Visoまで。Medille小屋への途中まで。そしてl'Echalpル・シャルプの村付近までと合計4回。
西に・・・St.Veranサン・ヴェランとChateau-Queyrasシャトーケーラスまで。アブリエスへ食糧買出しと2回。

・ハンニバルのことを考えながら・・・右左を撮影
・もっと先に行くには、どうしたらいいのかなどと偵察をかねて・・・砂利と沢の道を走り
・計画変更でこれから先の旅をどこに行こうか・・・地図を広げ、ルートを考え
・Yさんがわざわざ観光局で集め、遠路運んでいただいた大量のパンフの整理(A4サイズ20cmはあったでしょう。日本まで運びたかったのですが、1/4ほどまでに)・・・
・頭の芯の疲れ(揺れ)を取るために・・・ハイキングで汗かき

などと、のんびりとした3泊4日を過ごします。こんなにゆっくりした旅は今までなかったことでした。今までは2泊で2日が最高と、先を急ぐ旅でした。
−−−−


 宿のお客さんとの雑談も楽しい思い出です。今回のフランスアルペンの旅も、ちょうどワールドカップ・フットボール(サッカー)の開催時期でした。開催の場所も前回はフランスで、今回は日韓で。

 前回フランスは順調に勝ち進んでいましたから、旅先ではどこもワールドカップの話題だらけでした。そして、フランス対イタリアの試合はPKの最後でフランスが勝つという劇的なものでした。

 ところが今年は、フランスは予選リーグですら最下位。ニュースも試合結果をほとんど流しません。でも日本・韓国とも決勝トーナメントに進んだのはこの国の人も知っていました。そして6/18の結果、当地で録画を見たのは6/19の夕方。日本はトルコと戦い負け、韓国はあのイタリアに勝ちました。

 日本人か、韓国人か、このフランスの田舎の人に見分けはつかないでしょう。喜んで話すか、残念そうな顔をすべきか・・・ちょっと悩むところ。・・・でも観光客に友好的なこの国の人たちは、こちらの話しかけにすぐに乗ってきて、そしてサッカーの話題になります。 僕たちも、日本の監督が、フランス人のトルシエ・・・(ほとんどのフランス人は知らなかった)。ルノーが再建支援した日産自動車の社長はカルロス・ゴーンで、次期ルノーの社長になることが決まっている・・・などとお互いの話題で盛り上がります。

 GR58の1週間ほどのトレッキング途中の大学生とはハンニバルの話を・・・彼は「Agnelアニュエルの峠は、ハンニバルの峠」だという話を聞いたことがあると言っていました。同じグループの男の子は「大昔の歴史で真実はわからない」などとクールなことを言っていましたが。

 一度、展望の良いところに行こうとして・・・道を間違え、道傍の女の人に道を教えてもらいました。でもう時間は遅かったのですが、もう一度山に向かいました。結局途中で引き返し、夕食に・・・道を教えてくれた女の人が「心配していた」と声をかけてくれ・・・御礼を言ったことなど・・・

楽しい思い出がたくさんできた宿でした。そして、おいしい夕食と。


【216.jpg:宿の夕食風景。山縦走の若者、年配者、近隣散策の人たちなど。】

 
【203.jpg:初日は、トマトだったか?はっきりしないけど・・と、】 【217.jpg:タラのクリーム煮とライス。デザートのブルーベリー・タルト。(二泊目は柔らかーく煮た牛肉と、ヌードル)】

 
【60.jpg:三泊目は、ひき肉ラザニア。地元のワイン。ものすごくお得な宿代・・・2人3泊食事・ワイン・飲み物で、251ユーロ(約2.7万円)】 【6a.jpg:マダムとシェフ】

−−−−−−−−−−
たそがれ時の風景
 
【559.jpg:かわいい娘には目がない?】 【592.jpg:夕食後、遅くまで明るい外。南東のイタリア国境、ギザギザの稜線】


【575.jpg:薪が壁のように積まれ、ドライフラワーが吊るしてある民家。】

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Elephants

●「ハンニバルと象」がこの地(推定)を進軍した状況など

 −− ポリビオス(BC200-BC118)の記述による。「」は推定の地名 −−
 ●前のポイント「Ristolas-1」← 【●ハンニバルの有力推定ルート】 →●次のポイント「Ristolas-3」





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<ここまでの経緯>
 約4.5カ月前スペインを出たカルタゴの軍は、「ケーラス」渓谷で崖の上から岩による大襲撃をされ、多大の死者を出しこの地に到達(10月18日夜)。標高も1500mを越え、時に雪もようの寒さ。この先の偵察と軍の再集結、再編成、休養のためこの地に留まる。

<この地のハンニバル軍>
 紀元前218年10月19日。この日もこの先の偵察、軍の再集結、再編成、休養のためこの地に留まる。

 道路の工作隊は、象・荷車を含む軍の峠道を切り開くため、先の山道に向かい作業をする。

 アルプスの登り道から9日目。イタリア国境の峠越えまで残り6日。

 軍の規模は、歩兵2.9万人、騎兵6.9千騎、象20頭。


●●Ristolasリストーラの村の名前??

 ところで皆さん、この村の名前「Ristolasリストーラ」・・・普段使っている「リストラ:restructure 再構築(再編成)」という言葉に良く似ていると思いませんか?
 もしこの村の名前の意味が、「ハンニバル軍が再構成・編成・・・・力を回復させた地・・・」と言う意味なら、あまりに当時の状況を表していますね。

 あちこちの資料や、Webを探したのですが・・・
http://www.chalet-vie-sauvage.com/queyras/visite_village/village/ristolas.htm

L'origine de son nom (Ristolacciis, 1260 puis Restolacium, 1475) est incertaine. Sa population etait de pres de 900 habitants a la fin du XVIIIe siecle.

想定の解釈では・・・その名前(Ristolacciis、1260年、Restolacium、1475年)の出所は曖昧。人口は、18世紀の終わりに900人の住民。
・・・とあります。

どなたか、この言葉・意味などを推定できる方はいませんか??


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・・・皆さんの想定、推測情報などありましたらお願いしますハンニバル応援

参考資料:
 この記載情報はポリビオス(BC200-118)の記述による。これをもとにルートを推定・解説している本は以下のものである。
 ・Gavin de Beerギャヴィン・デ・ビーア 『ALPS and ELEPHANTSハンニバルの象』時任生子訳:博品社(G-page)
 ・John Prevasジョン・プレヴァス『HANNIBAL CROSSES THE ALPS ハンニバル アルプス越えの謎を解く』村上温夫訳:白水社(J-page)
 ・Hans Baumannハンス・バウマン『ハンニバルの象つかい』大塚勇三訳:岩波書房:(H-page)
 ・The Green Guide:『French Alps』2001 Michelin:(M-page)

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<Ristlas-3・・・さらに滞在します・・・・>
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