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Petit Belvedere du Viso ヴィーゾ小見晴台-2 
・・・モン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)の勇姿をはじめて見ます

ハンニバルの進軍状況  お花畑付近から、木立と緑の草原の斜面を約10分。
雲ひとつない青空にモン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)(3481m)の雪と岩の北斜面を遠望します。
★2007.6.17:再びこの地を訪れました。参考にしてください
フランス:(05)オート・アルプ県】 [北村 峠一].(Kitamura)     

 駐車場から南の山に向かって二つの道があります。一つは林道・・・案内板にはサービス・ロードと書いてあります。さっき見た馬車が走っていたり、山小屋の工事のための車両が走るのでしょう。そしてもう一つが登山道・・・Petit Belvedere du Viso ヴィーゾ小見晴台へ10分、Sentier Paysager Du Mt.Viso Gd.Belvedere モン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)大見晴台への景色良い道 1時間30分とあります。


【128.jpg:右=小見晴台・大見晴台への山道。左=林道】

 案内板に3つのルート:先の工事車両ルート(白)、小見晴台経由の大見晴台への登山ルート(黄)、小見晴台のさらに上に登るルート(緑)が描かれています。今9:05、せっかくのいい天気なので、最後の上に登るルート(緑)を行ってみましょう。案内板にはViso小屋は工事中で閉鎖とあります。まだトレッキングの時期にも早いのでしょうか?こんなに花はきれいだし、空気もいいし、太陽の光も・・・もし小屋泊まりを予定して歩いてきていたら、たいへんだったでしょうね。


【102.jpg:北方向を見る:駐車場と案内板(注意:工事のためViso小屋は閉まっている2002.6.19)】


【115.jpg:南方向を見る:ヴィーゾ方面の登山道へ】

 
【152.jpg:林の中を小見晴台に向かう】 【177.jpg:右の岩肌の山(2700mクラス)の向こう側には、Agnelアニュエル峠へのGR58トレッキングルートがある。】



 小見晴台のさらに上に登るルートは、簡単な黄色の登山標識が、高山の花の間に・・・分かりにくい登山道を時々間違えて・・・なんとかその場所に来ました。

 雲ひとつない青空です。その空と谷の間ににモン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)が見えます。左が頂上(3841m)です。北斜面の岩と雪の縞模様、右側の、頂上を斜めに切ったような面、感動です。ここに来る前、Varsヴァール峠で見えたBrec de Chambeyron(3390m)の斜面の親分ですね。直線距離25kmほどなので、岩の傾斜が同じようなのかもしれません。

 1861年8月上旬、ウィンパーはこの山に登攀を挑み失敗。その2週間後、マシュウズとジェーコムが、シャモニーの山案内クロー兄弟を連れて初登攀に成功した山です。 彼は北側からトライし、マシュウズたちは南から登ったのです。・・・同じ年の8月28日から、彼はスイスのマッターホルン(4478m)に初挑戦しますが、以降数度の企てのあと、4年後の1865年にやっと初登攀するんですね。

 
【136.jpg:小見晴台からの遠景】 【138.jpg:モン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)(3841m)の頂上は左側】


【濃い緑のルートが Petit Belvedere du Visoヴィーゾ小見晴台を経由し、
Belvedere du Visoヴィーゾ大見晴台までのルート
 =Guilギル川の流れ・・・クリックで拡大します】
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Elephants

●「ハンニバルと象」がこの地(推定)を進軍した状況など

 −− ポリビオス(BC200-BC118)の記述による。「」は推定の地名 −−
 ●前のポイント「Petit-Belvedere-1」← 【●ハンニバルの有力推定ルート】 →●次のポイント「Belvedere du Viso1」




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<ここまでの経緯>
 約4.5カ月前スペインを出たカルタゴの軍は、この地付近に10月18日夜到達。この先の偵察、軍の再集結、休養のためこの付近に留まる。

<この地のハンニバル軍>
 紀元前218年10月20日:気温が下がり、時に雪もよう。前日の状況と変わらずこの地に留まる。
 道路の工作隊は、象・荷車を含む軍の「トラヴェルセッテ」峠への道を切り開くため、先の山道に向かい作業をする。
 アルプスの登り道から10日目。イタリア国境の峠越えまで残り5日。
 軍の規模は、歩兵2.9万人、騎兵6.9千騎、象20頭。

・・・皆さんの想定、推測情報などありましたらお願いしますハンニバル応援

参考資料:
 この記載情報はポリビオス(BC200-118)の記述による。これをもとにルートを推定・解説している本は以下のものである。
 ・Gavin de Beerギャヴィン・デ・ビーア 『ALPS and ELEPHANTSハンニバルの象』時任生子訳:博品社(G-page)
 ・John Prevasジョン・プレヴァス『HANNIBAL CROSSES THE ALPS ハンニバル アルプス越えの謎を解く』村上温夫訳:白水社(J-page)
 ・Hans Baumannハンス・バウマン『ハンニバルの象つかい』大塚勇三訳:岩波書房:(H-page)
 ・The Green Guide:『French Alps』2001 Michelin:(M-page)

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<モン・ヴィーゾ(モンテ・ヴィーゾ)の大見晴台に・・そしてトラヴェルセッテの峠を見に・・・・>
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