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参考:★Finale Ligure周辺の宿

Colle di Melogno+Ristorante-Din
【g8123:メローニョ峠の砦と峠の茶屋Din】

Colle di Melognoメローニョ峠(1028m)

サヴォワの主要砦(Forte Centrale中央城砦)が、この先の道路を遮断しています・・【●峠DB

イタリア:リグリア州サヴォーナ県】[北村 峠一].(Kitamura)      


●リグリア・アルプスの分水嶺を・・


 右下にあるリグリアの付近の地図を見てください。ポー川流域と地中海側との分水嶺は、海から10kmほどしか離れていないのです。

 長靴のような形のイタリアの大地の塊が、アフリカから離れ北に移動。そしてユーラシア大陸にぶつかり、せり上がったのがヨーロッパアルプスなのですが、手前のミラノ、トリノ付近(ロンバルディア州、ピエモンテ州のポー川流域)が陥没したことから、このような地形が出来上がったのです。




【青は分水嶺:北=ポー川、南=地中海】

参考:★Finale Ligure周辺の宿


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●Colle di Melognoメローニョ峠(1028m)・・
  Forte Centrale中央砦・・


 今回の旅では、その分水嶺上にある2つの峠を通過し、アルプスの南西の終わりになるSavonaサヴォナの町を含めぐるっと回るルートを走ります。Calizzanoカリッツァーノの宿を出発したのが9:30。緑いっぱいのリグリアの森を・・

 10kmほど走ると・・石で作られた軍事設備、城砦の正面に着きました。Forte Centrale中央砦、Colle di Melognoメロ−ニョ峠(1028m)です。●峠DB

Colle di Melogno
【v011:緑豊かなリグリアの山風景】


Colle di Melogno
【g813:メローニョ峠の風景】

Colle di Melogno
【g8122:峠には、敵をブロックするために道路を遮断する形で砦が作られている】

Colle di Melogno Colle di Melogno
【峠は軍の砦になっている。(航空写真by Google)】 【g878:砦の外壁:Ministero della Difesa国防省、Zone Militare軍事エリア、Divieto diAccesso立ち入り禁止、Caduta con Dislivello高度転落注意】

Colle di Melogno
【v287:城砦内部】

●Colle di Melognoメローニョ峠、Forte Centrale中央砦情報


 サヴォナにはたくさんの城砦がありますが、これらはジェノヴァ共和国の黄金時代(16世紀中〜)に海岸線と山岳地域への防衛強化のために、次々と作られたようです。

 このForte Centrale中央砦は1885年、イタリア統一(1861年)後、主要国道490号線の峠に、敵をブロックするために道路を遮断する形で作られました。多角形で、完全に周囲を囲む深い堀によって保護され、道路の通行を遮断するたね、城壁の内外には跳ね橋があります。

http://www.fortezzesavonesi.com/【サヴォナの砦の歴史】
http://www.fortezzesavonesi.com/【Forte Centrale中央砦の多数の写真と説明。この砦は1885年に作られた】

Giro d'Italiaがこの峠を最初に通過したのは1965年。
Colle di Melogno
【g859:城砦の地中海側】



参考:★Finale Ligure周辺の宿
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●キバナフジ(マメ科)が見事・・周辺の花たち・・


 城砦の周囲に藤のような黄色い樹の花が見事に咲き誇っています。「Laburunum alpinumラブルナム・アルビヌム/キバナフジ(マメ科)」です。高い峠道でよく見かけるのですが、これほどまとまっているところも珍しいと思います。花図鑑を作っているとき集めた情報では、この花は有毒。花全体、特に種は食べると中毒を起こすらしいのですが、ミツバチがたくさん飛んでいますから、ハチミツには毒は無いようです。

Colle di Melogno
【g860:咲き誇る花】

Colle di Melogno
【g870:房のように垂れ下がる】

 砦周辺を歩いて花たちも何枚か撮影しました。低い峠の割りに種類が多いのは、このリグリアアルプスが地中海からの豊かな水蒸気・霧・雨で守られているからでしょうか。【●花図鑑

Colle di Melogno
【g879:左から:ゲラニウム・ピレナイクム(フウロソウ科)、アンティリス・ウルネラリア(マメ科)、ランヌクルス・モンタヌス(キンポウゲ科)、オルニソガルム・ウンベラツム(ユリ科)、シレネ・ヌタンス(ナデシコ科)、ヘラクレウム・スフォンディリウム(セリ科)?】

Colle di Melogno
【g874:左から:ミオソティス・シルヴァティカ(ムラサキ科)、サルビア・プラテンシス(シソ科)、アカツメクサ(マメ科)、プランタゴ・メディア(オオバコ科)、クリサンテマム・アルピヌム(キク科)、クレピス・カピラリス(キク科)】


参考:★Finale Ligure周辺の宿
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●Melognoの村を通過し・・


Colle di Melogno
【v293:Melognoの村を通過し】


【Colle di Melognoと、峠の茶屋Dinの分岐】
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●峠の茶屋Dinは・・


 峠を過ぎ、村を過ぎてまもなく分岐点に到着します。この角にある茶屋はいい雰囲気でしたが、まだ早いので開いていません。帰りに寄ることにしました。

 Savonaサヴォナ→高速道路(2eur)→Finaleフィナーレ→Colle di Melogno(1028m)に戻ってきたのは午後2時前、店の前のテラスでお茶(カプチーノ+ティー:3.4eur)にしました。

 自転車の2人連れがレストランの親父さんと、盛んに話をしています。イタリア語なので中身は分からないのですが「ジロ・デ・イタリア」などの選手や、あちこちの有名な峠の名前が出てくるので、隣の席にいたせいもあってつい耳を傾けました。

Colle di Melogno Colle di Melogno
【v359:分岐点に建物があって】 【v378:Bar Ristorante "Din"】

Colle di Melogno
【v377:レストランのマスター(右の老人)は、この峠に立ち寄るサイクリストやライダーたちと、峠の話をするのが生きがい】

 峠好きのおじいさん、昔はかなりあちこちの峠を走ったようです。帰りがけ、その夫婦はスイスからだとのことでしたが・・おじさんも「イタリア語話せるか」と、声をかけてきたのですが・・
「残念ながら英語だけ」・・でも峠の話題、面白いですね。私ももうちょっと努力して話せば良かったなーと、今反省しています。

Colle di Melogno
【v365:分岐点からの360度:北側はリグリアアルプスを経てポー川の流域。右に分水嶺をCadibonaカディボナ峠方面に。左手Finaleフィナーレからの道】

Colle di Melogno
【v373:分岐点からの360度:南側は地中海側】

<Colle di Melognoの関連サイト>

http://www.fortezzesavonesi.com/【Forte Centrale中央砦:多数の写真と説明がある】
http://www.trekkingliguria.com/リグリア州のトレッキング:マローニョ峠付近】
http://de.wikipedia.org/【Ligurischer Hohenwegリグリアの登山道】
http://www.aereisentieri.it/【Colle Melogno周辺の山歩き写真記録】

<関連書籍・地図>

ヨーロッパアルプスのハイキング地図、ガイド洋書  山渓など:日本語編

<ヨーロッパ・旅・・・>


参考:★Finale Ligure周辺の宿

●北イタリアのワイン

<ナポレオンにも関係するColle di Cadibonaカディボナ峠方面に・・・>

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