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Lahnsattel
【s332.jpg:Lahnsattel ラーンザッテル峠の慰霊碑】

Lahnsattel ラーンザッテル峠(1006m)

Murzミュルツ川源流のこの穏やかな峠も、100年前にはたくさんの人命が失われたのだと・・ 【●峠のDBへ

オーストリア:シュタイアーマルク州ニーダエースタライヒ州】[北村 峠一].(Kitamura)      


 3泊、色々お世話になったマリアツェルの快適なGasthof Dietl-Bartelbauer:ガストフ・ディートル。おばあさんや若女将に礼を言い出発です。向かうは世界遺産のゼメリンク鉄道のあるSemmering峠、60kmほどしか離れていないのでゆっくり行きましょう。


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●Lahnsattel ラーンザッテル峠:(1006m)


 10kmほどで着いたこの峠もアフレンツァ・ゼーベルク峠と同じく、北東側はSalza川からEnnsエンス川流域に入り、ドナウ川に合流しウィーンに流れていくのですが、ここから南側はオーストリー第二の町グラーツを流れるMurムーア川方面、その大きな支流Murzミュルツ川の源流になります。【●峠のDBへ】。

 峠の駐車場にある、古木のモニュメント。何だろうとその打ち付けられているプレートを見ると、
「Die grosse Lahn・・   Vom 17.1.1878    Hat euch verschuttet und dem kargeen leben entrissen    人名・・   Im treuen gedenken・・ Die Lahnsattle 4-8-1978」

 どうやら1878年1月17日に、この周辺で大きな土砂崩れが起き、列記されている13人の命が失われたようです。そして100年後の1978年8月4日この慰霊の記念碑を建てたのです。

 このなだらかな牧草地の、花畑に囲まれた地形からは想像も出来ないほどの惨事、大雪や雪崩などもあったのでしょうか。100年後にまで記憶に残る事件があったようにはとても見えない峠です。

Lahnsattel
【hdv22.jpg:Lahnsattel ラーンザッテル峠の360°】

Lahnsattel
【hdv28.jpg:Lahnsattel ラーンザッテル峠にある古木の碑】

Lahnsattel
【r937.jpg:古木のプレートには・・1878年1月17日峠で大きな土砂崩れが起き、13人の命が失われた。100年後の1978年8月4日、慰霊の記念碑建造】
Lahnsattel
【r927.jpg:峠の花たち】【●花図鑑へ

Lahnsattel
【r925e.jpg:峠の花たち】【●花図鑑へ

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●Murzsteg村、Krampen村


 峠を約20km下ったMurzstegミュルツシュテーク村のSPARで昼のパンを買います。小さな店、よくこんな少しばかりの品で店の人も、村人もやっていけるなーというほどの品数でした。そしてパンが1個0.5eur(約70円)という安さ。

Murzsteg
【r938.jpg:Murzstegの教会と村風景】

Krampen
【hdv48e.jpg:Krampen村のMurzミュルツ川は、氾濫決壊し補修した後が生々しい。その水の色と透明度は最高】


【右上ウィーンへのパイプライン】

 1873年第一高山水道のパイプラインは完成し、120kmを24時間でウィーン市に流れる。第二パイプラインは1905年で、200kmあり36時間で到達する。

http://www.wien.gv.at/【ウィーン水道の解説】
http://www.wirtschaftsmuseum.at/【水道博物館】
Lahnsattel
【s339.jpg:ミュルツ川決壊は護岸を完全に削って】
 さらに6km下ったKrampen村のMurzミュルツ川に沿った道は、最近大改修した形跡があって、車を停めてみるとその淵は・・・ 氾濫決壊したあとの巨岩とその補修の跡が生々しいのです。流れる水の透明度は最高で、数m奥の川底を泳ぐ魚がすぐそこのように見えています。

ウィーン水道の源泉:Vienna's Water:アルプスからの取水」のところでも書きましたが、ウィーンへの第一パイプライン1St Viennese High-Spring Pipeline(1873年完成)の取水はこの付近の山からですから、この水の透明度は折り紙つき。でも先ほど通った峠の慰霊碑や、この決壊の状況からもわかるように、その暴れ水も折り紙つきなのでしょう。

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●Neuberg an der Murz村:フンデルトヴァッサー設計のホテル


 さらに数km下った道路わきに見覚えのある作風の建物を発見します。「ウィーン市営住宅」を作った「フンデルトワッサ−」の作品? ちょっと車をわき道に曲げ、車の窓越しにビデオをまわします。下の全体像の写真は、ビデオから複数枚のキャプチャーを合成したもので、色などはちょっと変ですが、タイルのように輝いた材質やピンク・黄色などのハーフトーンは漆喰なのでしょうか。

Hundertwasser
【hd262.jpg:フンデルトワッサ−の作品らしいとすぐわかり、道路からちょっと離れてビデオ撮り。合成したもの】

Hundertwasser
【hd258.jpg:そのホテルの入口付近】

Hundertwasser
ウィーン市営住宅HundertWasserHaus
Hundertwasser
ウィーンのごみ焼却場・塔
Hundertwasserの教会
Granbachのマリア・ランコヴィッツ教会
 ここは鉱泉のホテル:Gesundheitshof:Spa-Hotelです。今回の旅では、彼Hundertwasserフンデルトワッサ−の作品にいくつか出会いました。最初がカーレンベルクの丘から見た「ウィーンのごみ焼却場の塔」。

 そして実はこの2日後、彼の育ったGranbachで「Maria-Lankowitzsマリア・ランコヴィッツ教会」の作品も見ることが出来たのです。金色の球がデザインを引き締めていますね。

<関連するサイト>

http://de.wikipedia.org/【wikipedia:Lahnsattel】
http://www.schleppi.ch/【Lahnsattel:サイクリストのページ】

http://www.gym-leoben.net/【Murzstegでのアウトドア活動】

http://www.mayrkur-neuberg.com/【Neuberg an der Murz:フンデルトワッサ−作のGesundheitshof:Spa鉱泉-Hotel】

<ヨーロッパ・旅・・・>

<関連書籍・地図>

 本:オーストリアの建築
 本:「オーストリア 鉄道」関連の書籍
 本:『ウィーンとオーストリア―地球の歩き方』 :  
 本:オーストリア ハプスブルクに関する書籍
 DVD:『世界遺産 オーストリア編出演: 緒形直人 』 

<オーストリア・ワイン>

オーストリー ワイン検索

<関連HOTELなど>

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