【s653e.jpg:メルク修道院：教会Stiftskirche天井の壁画】

メルク修道院Stift-Melk

世界遺産：この膨大な芸術的財産の保存はナポレオンの・・。モーツアルトも・・

【オーストリー：ニーダーエスタライヒ州】 [北村峠一].(Kitamura)

【r251.jpg:ドナウ川の北から見るメルクの修道院と観光船】

●ドナウ川に沿ってニーダーエスタライヒ州へ

　グラインからドナウ川の左岸(北側)の道路を約40km、川を隔てた対岸に見える建物はメルクの修道院です。

　ここメルクからクレムスにいたる３０数キロのヴァッハウ渓谷は、「ヴァッハウ/ワッハウ渓谷の文化的景観Wachau Cultural Landscape 」として世界遺産に2000年に登録されています。

Melk地図

メルク修道院
【r433.jpg:教会の双塔とドーム】

●メルク修道院Stift-Melk

　２日後、宿を取ったウィーン近郊から友人のYさんとともにこのメルク修道院を訪れました。ここはローマ帝国時代の要塞だった場所、そこに10世紀末バーベンベルク家が城を作り、さらに城砦化された修道院に変わっていったとのこと。

　プレラーテの中庭Prelate's Courtyardを通り・・

メルク修道院
【s638e.jpg:プレラーテの中庭Prelate's Courtyard：正面の上に教会のドームが】

【メルク修道院の地図：クリックで拡大】

●メルクの船着場周辺地図

メルク修道院
【r400e.jpg:プレラーテの中庭Prelate's Courtyard：東側を見る】

＜2002年のドナウ川の大洪水とメルクの状況＞

　このメルクのページを読んで、カヌ太郎さんから、以下の「2002年のドナウ川の写真と状況」について教えていただきました。写真は2002年8月9日にメルク修道院のベランダから撮影したものです。
2002年のドナウ川の大洪水とメルクの状況

・2002年8月4日から11日までウィーン周辺におりました。当時の様子を思い出しますと。。。
・7月の下旬からザルツブルグで大雨があり、ザルツァッハ川が増水氾濫している状況がテレビやネット上で伝えられていました。
・ウィーン到着後ドナウを見に行くも、やや増水しているような感じがしましたがさほどでは、という感じでした。現地のテレビではあちこち被害が出ている様子が伝えられられていました。
・9日にメルクに行きましたが、雨降りの切れ目、河も小康状態で運良く訪問できたようです。
・メルクも増水の被害があったようですが、水も引き街はひっそりとしていていました。
・写真はメルクのベランダから撮影したものですが、被害状況はよくわかりませんね。
・左側、こんもりした森にはいる道や幾つかの道は封鎖され、ドナウを横断する橋も確か通行止めだったように記憶しています。
・街には観光客もあまりいず静か。川沿いの道からは流木や瓦礫は片付けられていましたが、尋常でない悪臭と、２０ｃｍくらいのナメクジがごろごろころがっているのに普通でなかった状況が垣間見られました。
・DDSGなど川くだりの観光船は当然運行中止、メルク川に係留され、流木にとり囲まれていました。
・オーストリアでは8月6日～8日、10日～13日と主に西側で雨が降り、これが本格的な被害となったようです。係留されていたDDSGの船は、12日は一旦再開、13日から再び運行中止になりました。
○関連情報：2002年の水害調査情報(PDF)

　西に突き出たテラスからの眺めです。２日前に見たドナウ川の本流は森に隠れてはっきり見えないのですが、眼下にあるのはその支流です。

　2002年8月ヨーロッパの広い範囲が大雨に見舞われ、この周辺エルベ川とドナウ川流域のチェコ、ドイツ、オーストリアなどでは100年ぶりといわれる洪水が発生しました。・・右の記事も参照にしてください。

　振り返って見るこのバロック建築群のすばらしさは抜群です。左が図書館、右が大理石の間。その真ん中が教会です。

メルク修道院
【r368e.jpg:テラスから見た西側の眺め。近くにドナウ川の支流が見える】