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グラインGrein
【s583.jpg:ドナウ・グラインの渡し舟の船長と教会】

グラインGrein:ドナウ川の渡し舟

京都の[小室よしこ]さんは、船長さんの40年前の級友・・

オーストリー:オーバエスタライヒ州/ニーダエスタライヒ州】 [北村 峠一].(Kitamura)      

●グラインGreinへ

 2泊したDornbachデルンバッハの「Gasthof Fischer」にお別れし、隣町Leondingの銀行に立寄り昨日の駐車違反代金を払い、高速道路に乗ります。途中まで昨日と同じルートで順調なペース。さらに今日はウィーンの直前まで宿も確保済み、このペースで走ると早く着き過ぎそうです。そこでドナウ川沿いの道を眺めを楽しみながら走ろうとAmstetten-Westで高速を降ります。

 Greinのドナウ川の橋を越え、すぐに教会や城がある広場の先に駐車。まだ11時前、お昼には早いので、川に沿って教会のほうにぶらぶらと戻って歩いてみます。


グラインGrein グラインGrein
【r235.jpg:木製の観光案内版:海抜218m】 【r248.jpg:教会Kircheとホテルなど】

グラインGrein
【hdv61.jpg:北西の岸辺に町がある。左の丘の上にグライン城Schloss-Greinburg/Schifffahrts-Museum、教会Kirche、修道院Kloster】

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【hdv55.jpg:対岸はWiesenの集落で、下オーストリア州Nieder-Osterreich。左がドナウの観光船船着場、右渡し舟の遠くにGrein橋がある】


Grein地図

Grein-Wappen【GreinのWappenは渡し舟】

●対岸からの風景がよさそうかと

 観光用の看板にもありましたが、この町の紋章は「渡し舟」のマーク。ドナウ川にはあまり橋がなく、この付近では、約15km上流のMitterkirchen、下流は20km先のYbbsエッブスまで橋がないのです。かなりの水量と急な流れですから、ここがローマ帝国時代のガリアとの自然の国境だと言うこともうなずけます。、パッサウの海抜が302m、その下流約120kmのリンツが266m(-36m・・3/1万)、さらに約50km下流のここグラインの海抜が218m(-50m・・10/1万)。さらに160km先ウィーンが156m(-62m・・0.125/1万)と考えると、この付近の急な勾配が、川の流れも急にしているのでしょう。

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【hdv54.jpg:小さな渡し舟が定期的に走って、主に自転車を持ったサイクリストたちを運んでいる。対岸からの景色は良さそうだ】

 さっきから対岸を往復している船の動きを見ていても、川の中央の早い流れを突っ切るのは、エンジン全開でけっこう大変そうです。川辺に下りて、川の水に触れたりしていると、
「乗るのかい」と船頭さんに声をかけられます。一度断り、また船の往復を見ているうちに、対岸から見るこの風景はなかなか良さそうなのかなと次の便に渡ります。往復1人2ユーロ、サイクリストのドナウでの対岸に渡るコースになっているようで、地図やたくさんの荷物を積んでのお客さんに女性の方もいます。

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【hdv76.jpg:左はグラインで降りるサイクリスト】 【r246.jpg:対岸Wiesenに渡ったサイクリスト。地図を前荷物に、後ろには泊まりの荷物を積んでの旅】

グラインGrein グラインGrein
【r241.jpg:展望のいい対岸の道を走るお年寄りたちも】 【r234.jpg:ドナウに沿った道の花たちも美しい】

 対岸はNieder-Osterreich下オーストリア州。そのWiesen集落は数軒の家があるだけですが、やはりグラインの町の眺めは素晴らしいのです。城、教会、修道院、ドナウの観光船。いつまでもあの桟橋に停泊しているのは、昼食時のお客が町のレストランで食べるのを待っているからでしょう。
 山でよく見る花たち、セリ科のヘラクレウム、キク科のタンポポ、アカバナ科タニタデのような花、ドナウのゆったりした流れにもこの花たちは良く似合います。【●アルプスの花も参考に】

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【s579.jpg:対岸のグライン城、教会、修道院。昼時でドナウの観光船が停泊している。食事をレストランで食べているのだろうか。前の木はシラカバか? こんな暖かいところでも育つのだ】

●船長の40年前のクラスメイトは日本人

 さっき一緒に乗ってきたもう一人の客は、対岸にある渡し船を呼ぶリモコンの修理の人らしく、船頭さんと機器の点検をしています。そしてまた船は往復し、僕たちも戻ることにします。

グラインGrein
【s575.jpg:対岸にある渡し船を呼ぶリモコンの具合が悪そうで、メンテナンスの人が点検していた】

「インディア?」 と船長さんが声をかけてきました。こう聞かれるのは初めて、「いえ、日本からです」
「スクールメイトに[ヨシコ・コムロ]という女の子が居た。京都に住んでいて、たくさんの手紙と写真のやり取りをした。もう40年も前の話だけれど」
「日本に行ったことはあるんですか?」「いやない。うちの大ボスは1ヶ月かけて南米や東南アジアを旅したことがあるよ」
 とかく互いに言葉が余り通じていない話は、あちこちに飛ぶのです。
「今日は久しぶりに晴れた。ここずーっと雨ばかりだったんだ。ここの水位も1mも増えているんだよ」
 昨日、おとといとも曇りでしたが、数日前までは雨だったと聞いていたので、この水の急な流れもその影響なのかもしれません。

「ウィーンに向かって川を下るのなら、左岸がいいぞ。次のストーンはイプス(Ybbs)、次がメルク、白ワインが美味しいワッサウを通ってクレムスまで、対岸には渡らないほうがいい」
 多分ストーンは岩で、その付近でドナウがカーブするのです。そして眺めもおじさんの言った地名付近が有名なのです。
「俺は船頭だけれど、山に住んでいるんだ。20kmほど先から毎日通っているんだ」
 この間、船長は身振り手振り、ビデオにある笑顔と、残っている会話は本当に楽しいものでした。教会が窓から見える位置で記念の写真を撮らせてもらい、船を下ります。

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【hdv26.jpg:帰りの船は、船長さんの手放し、わき見運転がづーっと続く】

●楽しいこと、いいことは重なるもので

 暖かく会話も弾んで、喉がアイスクリームを食べたいと言っています。教会脇の店に向かう途中、遠目がきく妻が、
「ボディー・ペインティングしているみたい」と言います。確かにテントの下で、大きなおっぱいがぷっちりした可愛い子。その前と後ろに2人が立ち、絵の具を塗っているようです。
 こういう時って、まともに見られませんね、でも見ないふりをしてチラッチラッと。そしてドキドキしながらもスイッチを入れ、ビデオの隠し撮り。でも結果は手ぶれだらけでした。

 アイスクリーム屋のおばさんに、バニラとレモンを注文しますが、そのおばさんもかなり気になっている風。買うほうも、売るほうも? ちょっと気持ちがそぞろなのです。  そして 聞いてください。
 代金の1.8eurを2eurのコインで渡したのに、お釣りは20sentのはずなのに、そのおばさんはジャラジャラと何枚ものお釣りを返してきたのです。
「お釣り多いよ」とおばさんに、その手のひらを見せます。が、おばさんは勘違いして? さらに追加のお釣りを増やしてしまいます。返そうとしますが、
「いいんだよ」と戻されてしまいました。私の勘違い?

 その晩、毎日寝る前にやる残額計算で、やはりおばさんの勘違いだとわかります。おばさんは5eur渡したと思ったらく、私の残金は3eurも多かったのです。

グラインGrein グラインGrein グラインGrein
【s585.jpg:教会広場脇にアイスクリーム屋がある】 【hdv40.jpg:え!! ボディ・ペインティング・・】 【hdv41.jpg:アイスクリーム屋さんのおばさんも、もしかすると】

<関連するサイト>

http://www.grein.at/
【Grein観光ガイド】
http://www2.land-oberoesterreich.gv.at/
【Gemeinden Perg地方の紋章】
http://www.fahrradreisen.at/
【ドナウのrent cycle wachau レンタサイクル】

<関連書籍・地図>

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<ドナウ川に沿った道をさらにメルクまで下ります・・・>
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