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今回借りたOpel-ZAFIRA 1.8
【r459.jpg:今回借りたOpel-ZAFIRA 1.8とゴーサウカムの山並】

海外レンタカー:お得?情報:
 2006年の旅

格安レンタカーは、きっと皆さんも関心があることでしょう。初の駐車違反・ガソリン代・高速代など。ドライブでの旅に関する話・・

海外ドライブ関連】 [北村 峠一].(Kitamura)      


<海外・格安レンタカー
:例年に比べかなり安く借りたこと>


 2006年の旅に用いたレンタカー代は、例年に比べかなり安く借りることが出来ました。

 以下に書いたようないろいろな調査の結果、いつも利用しているハーツ(会員15%割引)よりはるかに安い、 Last minute hotel reservation!Rates To Go経由のEuropcarにしたのです。
 直接Europcarを利用すると余り安くないのですが、代理店が入ると格段に下がる!! これはなぜなのでしょう。
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●レンタカーの費用は旅の期間が長くなるに従い、かなりの重荷になってきます。さらに円安の影響も大きいのです。過去5回のレンタカーの費用を表にしてみました。(すべてハーツのNO1クラブ会員・・15%割引の価格です)
年月:期間内 容 : 車 種 : 保 険価格
2001年6月:10日間ストラスブールで借用・ミュンヘン空港返却、中型(ルノーLAGUNA)、保険LDW/TP/PAI/PEC/S-CDW4538FFr(@16.7で7.5万円)
2002年6月:20日間リヨン市内で借用・アヌシー返却、コンパクト(VW-GOLF)、保険LDW/TP/PAI/PEC/S-CDW/燃料963Eur(@120で11.5万円)
2003年6月:15日間ミュンヘン空港で借用・返却、コンパクト(プジョー206)、保険LDW/TP/PAI/PEC/S-CDW/燃料1045Eur(@140で14.7万円)
2004年6月:26日間ミュンヘン市内で借用・返却、エコノミー(VW-POLO)、保険LDW/TP/PAI/PEC
(→エコノミーに、S-CDW(322)、燃料(45)、空港税(20eur)の減額対策)
1157Eur(@132.5で15.3万円)
2005年9月:21日間チューリッヒ市内で借用・ヌシャテル返却、コンパクト(Ford-Focus)、保険LDW/TP/PAI/PEC
(→当初エコノミーで予約したが、トランク容量不足でコンパクトへの1.8万円UPが響いている)
(→年々、車種のランクを下げたり、不要と思われる保険を節約しているが、円安の影響も大きい)
1742Cfr(@89で15.5万円)
注:(LDW車両損害補償/TP車両盗難保障/PAI搭乗者障害/PEC携行品保障補償/SCDW免責保険/燃料=ガソリン補充)
数値はあくまで当時のメモで、現在の価格を保障するものではありません。参考にしてください。
 


●今回の日数は30日と今までの最長期間の借用なので、昨年の旅以降安い方法を検討してきたのです。車種はエコノミー(VW-Poloクラス)で保険(LDW/TP/PAI/PEC)込みで検討しました。まず借りる営業所ですが、オーストリー、チェコ中心に走るのでウィーンとしての比較を始めたのです。さらに空港で借りると数%割高になるので、市内での比較です。
 ハーツでオーストリーで借りると1800eur(≒26万円)。ドイツ(ミュンヘン)の市内で借りると1353eur(≒20万円)。この6万円の差は大きいので、当然ドイツで借りることになります。この借りる国での差は他社でも同様の結果が出ます。

●前回ミュンヘンで借りたのが2004年。その当時に比べてみると、やはり2006年の価格は基本料金、保険ともかなり値上がりしています。基本料金≒1.45倍up、LDW/TP≒1.07倍、営業所サービスチャージ≒2%up、PAI/PEC/登録料/税は変わらず・・の状況でした。
 ユーロは元気ですが、物価も同じように上がっているのです。

●レンタカー各社の比較:
 エイビス、バジェット、アラモ、ユーロップカー、ナショナルなどのサイトでもざっと見てみましたが、ハーツ会員15%割引後の額と、あまり差がないように見え、さらに保険範囲など不明点が多かったので詳細調査はしませんでした。
 1997年までエイビスを利用し、整備不良車に当たったため以降はハーツに乗り換えたのですが、この時の不信感が今も残っているのです。

●格安代理店の比較調査:
 レンタカー会社に直接申し込むのでなく、代理店を経由することで格安に借りることが出来るという情報を得て、いくつか調査してみました。Expedia、Holidayautos、Orbitz、Ebookers、Travelnowなどの代理店サイトから、各レンタカー会社を指定して予約する方法です。
 結果としては、保険範囲が違ったり、ドル・ポンド払い、税・車種とかなり比較に手間取りました。

●結局その中で、Last minute hotel reservation!「Rates To Go」経由のEuropcar利用が、 「走行距離無制限、24時間サポート、衝突・窃盗保険、第三者保険、登録費、税、空港税含む」、「搭乗者障害保険(PAI)は別払い」、「一部額の前払い」、「制限国は旧ユーゴ」などの条件でした。(今回走行可能性のあるドイツ、オーストリー、チェコ、イタリアはOK)。
 嬉しいことに、ミュンヘンの空港で借りても920eur(≒13万)と安い額でした。トータルとして、いつも使っているHertz-No1クラブ会員料金の約68%と格安のところを見つけたのです。
 トランクの容量や長期利用を考え、1クラス上のVolkswagen Golf A/C or similarクラス(1062eur≒15万)を申し込みましたが、結局後で説明するようにPAI(搭乗者障害保険)も払わなかったので、ハーツ同クラスの約半額の884eur(≒12.5万円)で借りることが出来たのです。(前払134、返却後750eur)
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<クレジットカードの保険があるとレンタカーの保険は?
 1ランク上の車をサービスしてもらったこと>


【s458.jpg:ミュンヘン空港出発時のOPEL-ZAFIRA 1.8L】

 ミュンヘン空港のEuropcarのカウンターはレンタカー会社中、一番いい場所に陣取っていました。その受付対応してくれたお兄さん、2日後の開幕するW杯の観戦パスポートをくれ、日本選手にも詳しいのです。高原が出てきたり、髪の長い中沢など、こっちもよく知らない話が出てきます。多分1週ほど前、親善試合で日本がドイツに2:2で引き分けたことからなのでしょうが、「決勝戦はこの2国でやることになるね」など、もう優勝するつもりなのです。

 「PAI(搭乗者障害保険)をかける」と言ったら、「それはクレジットカードに付いているから不要」と商売っ気なしというより、ものすごく親切。なぜなら我々夫婦がそれぞれに持参しているクレジットカード付属の「海外旅行保険」は、「死亡・後遺・治療の傷害保険」「携行品損害保険=PEC」が付いているので、それでカバーできるわけです。今までハーツ、エイビスともそんなことも教えてくれなかったのです。上でも書いたように、180eur(6eur*30日)≒2.6万円も浮かせることが出来ました。

 渡されたキーを持って駐車場に行くと、そこにあったのは「OPEL-ZAFIRA 1.8」。ホンダのオデッセーの車高を高くしたような車種で、驚いたことに契約しておいたコンパクト(C)クラスの1ランク上、インターミディエィト(i)クラスの車、さらにその中でも上の1800ccの車でした。1ヶ月も借りたのでサービスしてくれたのでしょう。後で調べると「ZAFIRAザフィーラ」は「サファイア」を意味するスペイン語(サフィーロ)、あるいはイタリア語(ザッフィーロ)からの造語とのこと。若干高い運転席からの視界は、僕たちの旅をちょっぴり楽しくしてくれました。独特のバックギアをローと入れ間違えることや、広すぎる荷台での小さなスーツケースやペットボトルが転がる音なども思い出です。

 それにしても年々レンタカーの料金は上がっていきます。物価と同時に保険も高くなっているように感じます。さらに環境問題からガソリン代も上がり、ついでに円安が響いています。出発時ユーロは143-144円もしたのですが、帰国しクレジットカード請求が来て驚きました。なんと147-8円にもなっていたのです。もっと驚いたのはシティバンクのキャッシュカードで下ろした151-2円のレート。一時の100円時代に比べ1.5倍にもなってしまったのです!・・来年以降はさらに安いルートを探さなければなりませんね。


路上駐車券
【r845.jpg:路上駐車券:パーキングチケット器で購入、フロントグラスに置く:パッサウ1時間1eur≒150円】
車内に置くパーキングメーター
【r843.jpg:車内に置くパーキングメーター:到着時間をセット】

【r847.jpg:チェコの駐車券
:1時間10kc≒50円】

<駐車違反にならないためには・・>


 ヨーロッパの古い町並みを観光しようとすると、車の置き場に苦労します。 あまり都会には行かない私たちも、時には小都市に立寄るのです。
車を置いたらまず「まわりの車はどうしているか」を観察する必要があります。
 ・フロントガラスの中にチケットは置いていないか・・駐車チケット売り場が近くにある
 ・パーキングメーターは置いてないか・・1-2時間Freeなどの場所
 ・車の周囲に何か変わった物は置かれていないか・・看板/マーク/注意の紙・・
 ・路上に何か書いてないか・・身障者用/チョークでメモなど
 ・ついでに、チケットの制限時間をオーバーした車はあるか・・チェックがゆるい?・・なども。

 いつものようにチェックし、周囲の車と同じように「自販機にある最長の30分・0.5eur」のチケットを買い、フロント内に置き、大急ぎで見学し帰ってきたSteyrシュタイヤーの町。フロントのガラス・ワイパーに紙がはさんでありました。

【r233.jpg:シュタイヤー:15:06から15:21まで15分オーバーしたので、21.8eur(≒3.1千円)の駐車違反金を払え!!】
「15:06から15:21まで15分オーバーしたので21.8eur(≒3.1千円)の駐車違反金を払え!!」 なんと、高速道路料金2ヶ月分と同額の罰金です。ドイツ登録車、車NO.、車種までもしっかりレシートに打ち込まれています。

 周囲の車をざっと見渡しますが、この車だけのようです。たった5分前に監視人が来たようですが、姿は見えません。日本で言う「県外車」のみ?
シュタイヤーの町の路上駐車状況
【r218.jpg:シュタイヤーの町の路上駐車状況。時間を越えた車もたくさんあるし、指定場所以外にも駐停車している】

【r841.jpg:Durnstein:日曜だが有料
10:36-11:04・・違反金14eur!!】

 さらに2日後、今度はドナウ下りの船着場Durnsteinデュルンステイン。「10:36-11:04・・違反金14eur!!」
 駐車が有料との表示は見つからなかったのです。日曜だし、周りの車は何もしていないようだったし・・まわりの車のワイパーには何も挟んでないようです。

 憶測ですが、またもドイツ車の狙い撃ちだったのではないかと感じたのです。オーストリー人は隣国ドイツが嫌いです。神聖ローマ帝国・ハプスブルクの時代は見下していたのかもしれませんが、ナチに占領され第二次大戦に負けて嫌いになったのでしょう。今回のW杯でのドイツの愛国精神の勢いはかなりのもので、トラックや乗用車など車体に国旗をはためかせているのを見て、苛立っているのかもしれません。

 それぞれ翌日、銀行で支払いましたが・・もし、支払いを無視していたらどうなるんだろうとも考えましたね。オーストリーから、ドイツへと国をまたがる請求処理、この額では事務処理のほうが高くなってしまいそうなので、請求しないのではとも。レンタカー会社は、クレジット番号抑えてあるので、すぐ引き落とすでしょうが。

 以降の駐車で気をつけたことは、後払いで出発時に清算払いの駐車場を探すこと。管理人の居るところ、自動遮断機のあるところ、地下駐車場など。でも小規模の都市ではほとんど見つからないのです。

 そこで路上駐車の場合、周囲の人にここは大丈夫かを聞いたり、極力インフォメーションやレストラン前など、利用客と思われるところに駐車すること。チケットの場合は、時間が来たら面倒でも早めに戻り再発券する。こんなこともあり以降は何事もなく旅を終えました。



<ガソリン:給油・料金・・のこと>

走行km
(延べ=区間:Km)
給油(L)@/L=総額(Eur)備考(Benzin91・・CzではNatural 95)
52341.63L@1.129=47.0eurAt:Melk付近(6/9)
930=40722.85L@1.127=25.75eurAt:Cz国境付近(6/12)
1342=41234.44L@31.5=1084.9Kc
約1.11@=38.1eur
Cz:Telc:Natural 95(6/15)
1916=57439.44L@1.144=45.12eurAt:Ybbs付近(6/19)
2488=57239.83L@1.133=45.13eurAt:Judenburg(6/26)
2890=40210.16L@1.359=13.81eurAt:Gmund(6/29)・・高かったので少量給油
2920=3027.82L@1.149=32.0eurAt:Gosau(6/30)
3461=54127.0L@1.113=30.05eurAt:Gosau(7/4)
3765=30418.05L@1.349=24.35eurDe:Munchen空港(7/6)・・高い:空港だけか?
計3,765km261.22L平均@1.1535eur/L
(約170円/L)
計約301eur(約4.42万円)
燃費14.41Km/L  (為替148円/eur)
・燃費はいいが、ガソリン単価高い。
 (2003年のデータも参考に)
 今回給油したデータを表にしてみました。改めて数値を見ると、走行距離3,765kmは今までの最長でしたね(2002年フランス・アルプスが3,155km)。

 距離に伴い給油量も多く合計260リットル 4.4万円も払ったのです。ガソリン単価の値上がり、3年前の平均@1.02eur(143円)/Lが、1.15eur(171円)/Lに。Eurでは12%のUPが、為替の上がり(140円→148円/eur)も含め2割ものUPなのです。

 国別ではオーストリー、チェコが1.13eur(168円)/Lほど、ドイツは高く1.35(199円)/L、イタリアでは給油しませんでしたが中間ぐらいの値段と、出発時の日本での単価125円前後に比べてもかなり高価でした。車体燃費の14.4Km/Lはかなり良く、助かりましたね。

 ガソリンはBenzin91(レギュラー)を使ったのですが、チェコのスタンドでは91のノズル口径が合わず給油不可、「Natural 95」が同等なのだそうです。数字はオクタン価だけではないと言うことなのでしょうか。
 (参考情報:自動車工学:オクタン価)



<高速代・トンネル代のことなど・・>



【r844.jpg:オーストリーの高速道路
ステッカー:2ヶ月有効21.8eur】
 オーストリーの高速道路料金は、10日7.6eur、2ヶ月有効21.8eur、1年72.6eurに分かれていました。今回は2Monats-Vignette(2ヶ月有効ヴェニエット≒3200円)をタバコ屋さんで購入、レンタカー返却時に土産で持ち帰れるよう細工して掲示しました。

 チェコは15日で200kc(約1000円)でしたが、高速道路未使用なので購入せず。イタリアは区間毎支払(日本と同方式)・・無人の精算機、60kmほどしか走らなかったので3.7eur(540円)でした。

tauerntunnel katschbergtunnel
【Tauerntunnel:6400m、Katschbergtunnel:5400m】

 トンネルは高速道路にあっても別料金です。タウエルンの高速道路トンネル(Tauern-Tunnel(6.5km)Katschberg-Tunnel(5.4km))、長い2つのトンネルを合わせて9.5eur(約1400円)とちょっぴり高い。

 ヨーロッパの長いトンネルの多くが、大規模な火災事故を起こしていて、このトンネルも1999年に12人の死者を出す事故を起こしているのです。建設費と安全対策費合わせてこの値段なら、高速代の安さ、交通量の少なさなどを考えると収支ぎりぎりなのかもしれません。


<チェコの自動車・・>


SKODA  このマークは「SKODAシュコダ」のもの。チェコで自動車シェア一位を占める老舗自動車メーカーで、ドイツのフォルクスワーゲン社の子会社になっているそうです。
<関連サイト>
SKODA【100年前から続くチェコ名門の自動車メーカー】



<さあドライブの旅に出発です・・ >

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