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candide

Comelicoコメリコ〜Ansieiアンシエイ渓谷
 深い谷の歴史ある町。こんなところに住むのも大変そうですね。

 川に沿って大きくカーブするにしたがいドロミテの山の形が変化し、見飽きない渓谷です。
[北村 峠一].(eu-alps)      


 モンテ・クローチェ・ディ・コメリコ峠からパドラ川に沿った戻りの道は、あまり人家も無く、周りの山ばかり・・・と思っていたのです。がパドラを過ぎてから急に古い家並みが現われます。渓谷からかなり高いところの傾斜地にあるCandideカンディデの町に入ったのです。こんな渓谷の奥に、立派なかなり古い建物・・・いつ頃栄えた町だったのでしょう。

 資料によると「14世紀ころには古い貴族の館も建造・・・1669年火災・・・復興・・・」とのことです。1300年代、地理的にこの地は、北に神聖ローマ帝国、南にローマ教皇領、東にヴェネチュアに囲まれた山岳部。交易の馬車がピアヴェ川にそったこの渓谷も行き来していたのでしょうか。ピザの斜塔(まだ傾いていない頃)が出来たり、メディチ家が勢力をつけたり、ルネサンスが始まる前・・・どんな生活をこの谷の人はしていたのでしょうか?この付近のいくつかの教会にはフレスコ画もあるそうですから、そのような時代の生活風景も分かるのかもしれませんね。

 が今は、道路に沿った道端で、トレーラーで運んできた衣類を販売したり・・・若い人は都会に出て年配者ばかり。観光ルートから外れた町は、日本の山奥の町・村で起きている問題と同じようなことがたくさんあるように思えます。

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【c4.jpg:Candideカンディデの町はこの付近ではかなり大きい。トレーラで露天の衣類を売っている】

candide candide
【d9.jpg:教会、カラフルな館、右にも歴史ありそうな建物】 【e9.jpg:何かの記念碑、この付近14世紀の館やフレスコ画もあるとか】

 道が大きく左にカーブし、北に向かいます。Digonディゴン川に沿ってUターンしているのですが、この川を10kmほどさかのぼるとオーストリア国境。そこを下ると、Kartischカルティッシュ村(c-site:1997年)からハイキングのできる山小屋や湖付近/(p-site:2003年)に出るんですね。

comelico
【07.jpg:右手にPadolaパドラの深い谷、大きく北にカーブする、支流のDigon川に沿って】

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【08.jpg:正面の山の向こうはオーストリア、カルティッシュの村の方向のはず】


 さらに下ったSt.Stefano-di-Cadoreサント・ステファーノ・ディ・カドーレで給油します。イタリアのガソリンは高めというのですが、メーターが半分を切っていますから、安心のためにもここで入れることにします。

 やはりオーストリアより2割ほど、スロベニアに比べると3割くらい高めでした。(30リットルで600〜1000円くらい高かった)

全走行のガソリン:燃費、単価など

 今回、ドイツで借りた車はPeugeotプジョー206(5段マニュアル、3ドア・ハッチバック、3700km走行のほとんど新車)。
 荷物室が若干狭く、5ドアに比べ後部座席の荷物の取り出しにくさに、スタート前は不満でしたが・・・軽い、早い。峠道もスイスイ。

 1600ccくらいあるのかと思っていたのですが、旅の終わり頃Fahrzeugschein車両証明書・・グリーンカード(?)見たら1360ccしかなくて・・・脱帽です(74馬力ですが1ton以下・軽いのです)。ほとんど山道中心に2,533km走って、燃費も16.4km/Lと経済的でした。

走行(延べ=区間:Km)給油(L)@=(Eur)備考
38227.45L@0.904=24.81[Super=95と同じだと店の人が言う?]At:Hunerkogel西(6/8)
864=48227.43L@0.875=24At:St.Martin(6/10)
1354=49030.41L@186=5681Sit
@約0.81=24.7Eur
Si:Postijna(6/12)・・・スロベニアのガソリンは安い
1695=341約10L@1=10.0It:Pontebba無人.満タンにしない・・・記事参照(6/15)
1892=19728.41L@1.05=30.0It:s.Stefano(6/17)・・・イタリアのガソリンは高い
2533=641(約30L)(@約1.5?=45.22)De:Munich保険払い(6/21)・・・レンタカーのガソリン保険はベラ高
計2533Km
[払い分:1892km]
約154L
[123.7L]
平均@1.02eur/L(約140円)
[@0.9eur/L(@126円/L)]
計158.73Eur(約2.2万円)
[113.51eur(1.59万円)]
燃費15.30Km/L(支払った分) 16.44Km/L(燃料保険推定を含む)
・・・この年は約140円/Eurと円安で、ガソリン代も高くついた。

→レンタカーのガソリン保険(満タンにして返却しなくて良い)は、便利ですが、かなり割高です。
  もし返却時に時間があると想定されるなら、入らないほうがいいと思います。
→イタリアの単価はちょっと高めですね。イタリアの入国前に満タンにしておくことを薦めます。


 朝通過した Auronzo di Cadoreアウロンツォ・ディ・カドーレの町に戻ってきて(結局1周したことになる)、Lago di S.Caterinaサン・カテリーナ湖のダム湖に沿って北西に。このピアヴェ川の支流、Ansieiアンシエイ川の渓谷をさかのぼって、一番上のMisurinaミズリーナ湖に向かうのです。やはりこのアウロンツォの町のほうが、観光ルートで活気がありますね。渓谷の上のコブだらけの山が、雲の間から見えてドロミテらしくなってきました。

auronzo
【229.jpg:】

Zovo峠-Croce峠-map
【ヴィーゴ・ディ・カドーレ→アウロンツォ→サン・アントニオ峠→モンテ・クローチェ・ディ・コメリコ峠→サン・ステファーノ→アウロンツォ→ミズリーナ湖→トレチメ・デ・ラバレード】
 Ansieiアンシエイ川に沿った道はほぼ直角に南西に、さらに北にとカーブし、回りの風景もめまぐるしく変わります。あの山の向こうには「ドロミテ街道」が走っているはずです。雲はありますが、前回の土砂降りの天気に比べたら・・・ずーっといいので・・・楽しみです。

Ansiei
【43.jpg:南に見える山、多分Marmaroleマルマローレ山群のCimon-Del-Froppa(2932m)では】

Ansiei
【48.jpg:西の岩山、コルチナの東にあるSorapiss(3205m)や、Tondidi-Faloria(2343m)だろう】

Ansiei Ansiei
【51/54.jpg:いよいよ最後のカーブを大きく回ると、前方の見事な岩山。あの麓がTre-Crociトレクロッチ峠のはず】


<もうすぐミズリーナ湖。そこを経てトレチメ・ディ・ラバレードに再挑戦です・・・>
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