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costalunga
【d12.jpg:コスタルンガ/カーラー峠のホテルとカティナッチョの山】

Pso.Costalunga/Karerpass
コスタルンガ/カーラー峠(1752m)

「神秘的な深緑・どこまでも透明な水」と言われているLago di Carezza/Karerseeカレッツァ/カーラー湖の眺めも、増水とこの雨足では。【●峠のDBへ
 自分もツアー客の立場になれば、きっと?・・・

ドロミテ:Catinaccioカティナッチョ/Latemarラテマール・エリア】  
[北村 峠一].(Kitamura)      


  Moenaモエーナの町からVal di Fassaファッサ渓谷を北へ。途中で峠方向の指示に従い左折しますが、このまま真直ぐAvisioアヴィジオ川に沿って15kmほどさかのぼると、あの高度差で悩んだSellaセッラ峠や、Fedaiaフェダイア峠の方面です。

costalunga-nigra-map.gif


vigo-fassa
【d08.jpg:Vigo di Fassa付近から見るカティナッチョの山並み。怪しい天候】

 Vigo di Fassaヴィーゴ・ディ・ファッサ付近から見えるこの先のCatinaccioカティナッチョなどの山並みは、晴れていればRosengartenローゼンガルテン(バラ庭園)と呼ばれるくらいですから、すばらしい色合いなのでしょう。が、残念ながら濃く怪しい雲が山の上を覆っています。通り雨であって欲しいのですが。

 残雪が少し残る左手のLatemarラテマール連山が見え始め、Passo di Costalungaコスタルンガ峠 に到着です。ところがここには峠の標識があるだけ、数台の車は停まっていますが、展望も悪く実にうら寂しい峠? 西はEgaエガ川がBolzanoボルツァーノ付近でAdigeアディジェ川に。東のAvisioアヴィジオ川とは、Trentoトレント付近でひとつになってアドリア海に注ぐのです。 【●峠のDBへ

costalunga costalunga
【d11/44.jpg:左手に見えるのがLatemar連山の端だろう。Passo-Costalungaコスタルンガ峠の標識は出たが・・・ホテルなどはもう少し先。】

 さて次の峠に行こうと下りかけると、ほんの1-2km先で車、バイク、観光バスまでもが停まっている場所が見えました。カレッツァ(Carezza)の集落です。ドロミテ街道という有数の観光道路、展望を考えると、確かにここにホテルを建てるしかないですね。南側にはLatemarラテマール連山の端の山に向かってスキーゲレンデが、北側にはCatinaccioカティナッチョ(Rosengartenローゼンガルテン)の眺めです。

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【1b6.jpg:この峠の休憩所は眺めのいい場所にあって、観光バスも。Latemarラテマール連山の端、Cma.Poppa(2481m)にスキーゲレンデが】

costalunga
【190.jpg:ホテルとカティナッチョの山並み。さすがにドロミテ街道、車も人も多い。】


−−−−−
 峠の西に次のPasso Nigraニグラ峠への分岐がありますが、ドロミテ街道の観光地「Lago di Carezza (Karersee) カレッツァ湖」まで往復することにします。

 2kmほど走ったところで、誘導のおじさんが道路に現れ、強引に有料駐車場に入れさせられました。日本の観光地と同じだな! 路上駐車でもよかったかも? と思いましたが、強引に買わされたチケットはたった2ユーロ(280\)。良心的で、あのおじさんの副収入でもなさそうな、番号管理されたレシートでした。ピークシーズンには路上駐車で、かなりの道路渋滞になるのでしょう。

 ちょうどそこに観光バスが着き、日本人らしいツアーの人たちが降りてきます。関西弁が聞こえます、ここ数年の旅で、はじめて出会う日本人ツアー。多分60歳前後の山歩きの格好のおばさん、おじさん。20歳代の人も2-3人いますが、親の付き添い名目でタダの旅をしている人のようにも見えます。

 むこうの人たちも、僕たちをチラチラっと不思議そうに見ています。あ、この表情は「東南アジアの人」と思っている顔。「韓国、中国、台湾、もしかするとベトナムあたり」と思われている風。誤解は解かないと・・それに久しぶりだし。
「こんにちは」 と声をかけてみます・・・
「え!?」 と一言。「はじめて、あんたを認識した」(こんなところに日本人が居たの?)という顔。他の人にも声をかけますが
「あら、珍しい」 だけでむこうに行ってしまいます。旅先で、日本人には会いたくないと思っている。そんな感じです。

 この感覚は東洋系の人の相互間にあるような気がします。互いに相手が居ることはかなり遠くから気づくのですが、どこの国の人だろう? ちょっと雰囲気的には自分の国の人じゃないみたいだな?
 最近は着ている服のセンスや、髪型、肌の焼け具合など、僕たちから見ても、一瞬皆日本人かと思うほど。会話を聞かないとわかりません。

「ツアーの人たちは仲間だけれど、外国にまで来て本国の人と話したくないよ」
「変な日本人と旅先で話すと、ぼられたりするので注意してください」 とでも添乗員が言うのでしょうか。

 Lago di Carezzaカレッツァ湖 / Karerseeカーラーゼーア湖(1530m)は、道路の反対側の林を下った場所。「神秘的な深緑」とか「どこまでも透明な水」とかの宣伝文句をイメージしていたのですが、眼下に見える湖には枯葉のようなものが一面に浮いています。さらに曇り空でLatemarラテマールの連山も・・期待していた湖に映る山影も台無しです。

 せっかくなので湖畔を一周してみよう(30分くらい)と思ったのですが、その周回の路が水没して先に行けません。水の中を見ると黄色の花が咲いています。ここ数日の急激な高温で、周囲の山の雪解けを起こし、モミの木の枯葉と一緒に流れ込んだようです。

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【1d0.jpg:Latemar and Lago di Carezza (Karersee) /Latemar GROUP:きれいに澄んだ水?何か一杯浮いている 】

karersee karersee
【1e3.jpg:水の中に花が咲いているところをみると、急に水かさが増したのだろう。カラマツの枯れ枝のようなものだ】 【1d8.jpg:一周しても30分くらいかと思ったが、道が水没して先に行けない】

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【213.jpg:雲の間に尖っているのはSchenon(2781m)で、
Cimonde--Latemar(2842m)は右のガスの中】
 じゃー反対側から対岸まで行ってみよう・・・と少し歩き始めたとき、急に雨が降り始めました。一応傘は持っていましたが、かなりひどい雨足。引き返します。

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 【208.jpg:雨足が強くなってきた】

 駐車場で隣に駐車した車のおじさんが、僕たちのナンバープレートをしきりに見ています。ドイツのミュンヘン周辺のナンバープレートで、と特に変わった番号ではないのですが、どうも声をかけたがっているような風。その60歳ほどのおじさんの車は「NL」だからオランダ。車内にはシックな感じの、美人の奥さんが僕たちを見ています。
 声をかけます。互いに外国語のたどたどしい英会話は、お決まりの
「どこから」「どこへ」「どのくらい」「日本の車はいい」「日本と反対側の運転は難しくないか」「風車はまだあるのか」「旅はどうか」・・・
 しばらくそんな会話が続きますが・・・さよならを。

costalunga
【d13.jpg:コスタルンガ峠まで戻り左折。雨にけぶるカティナッチョの西に沿って北へ】

<Pso.Costalungaコスタルンゴ峠、Carezzaカレッツァ湖周辺のサイト>


 ○http://www.welschnofen.com/deutsch/index.htm【 Welschnofen - KARERSEE】
 ○http://www.summitpost.org/【Mountains > Latemar GROUP】

<コスタルンガ峠まで戻り左折。雨にけぶるカティナッチョの山の西側の道を北へ・・・>

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