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slap-savica
【サヴィカ滝】

Slap-Savicaサヴィカ滝
　トリグラフ(トリグラウ)国立公園、サヴァ川の源流の滝までちょっと爽やかな汗をかきに散策です。

　エメラルド色の冷たい水の流れ、真っ白な石。このサヴィカの水が、今は国名もなくなったユーゴスラヴィアを貫いているのです。
[北村 峠一]      

　ボヒニ・セドロ峠の北側はSavaサヴァ川の源流です。その支流のSava-Bohinjkaサヴァ・ボヒニ川に沿って、Triglav National Parkトリグラフ(トリグラウ)国立公園に入っていきます。そこがBohinjボヒニ湖(海抜523m)。

　その湖畔で昼をとり、宿を見つけるまでのことは、次のボヒニ湖のページで書くことにし、すでに4時半を過ぎていましたが、7時の夕食までの時間を、片道1時間半というSlap-Savicaサヴィカ滝に行ってってみることにします。


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【湖の右下にインフォメーション。湖の左にHotel-Zlatorog。左隅の滝がSlap-Savicaサヴィカ滝】
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【131.jpg：Slap-Savicaサヴィカ滝へ】【136.jpg：滝へ向かう渓谷の流れ】


　サヴィカ滝への1時間半の登り道は、橋を渡り、木陰の中を川のせせらぎを遠くに聞きながら。バックを引っ掛けた肩に汗は流れましたが、いいペースで滝の下の事務所に到着です。ここまで車でも来れるのですが、この汗の1時間はさわやかです。さらに滝まで400Sitを払って20分の急な登りです。

　登り道で一緒になった20歳後半の女の子。カナダからポーランド経由でスロベニアに入り、今ブレッド湖に１週間居て、バスを乗り継ぎここまで来たのだといいます。この斜面に小太りの彼女も汗だくです。遠くに、小さく白いボヒニ湖が見えるコーナーを曲がると、サヴィカの滝が見えます。

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【右：143/136.jpg：滝からの水は素晴らしくきれい。真っ白な石・岩を土産に拾ってきた。1時間半の登り道は、なかなか遠い。】
【左：150.jpg：ここまで車で来るルートもある。が身体にはいい。さらに滝まで20分。大人400Sit】

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【153.jpg：チケットを売っている事務所から険しいのぼり道。左下にボヒニ湖が見える。】

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　1時間20分ほどかけて、約4km高低差280m(海抜523m→805m)を歩いてきた甲斐がありました。山の中腹から流れ落ちる水、滝壷の周囲の色は濃い緑。Triglav National Parkトリグラフ(トリグラウ)国立公園の、アルプスの大・分水嶺の東南一帯の水が集まって、60mの高さを落下しているのです。

　この水は、ここからSava-Bohinjkaサヴァ・ボヒニ川になり、ボヒニ湖、ブレッド湖を経てリュブリャーナ付近でSavaサヴァ川に。クロアチアのザグレブ、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境を東に、セルビア・モンテネグロのベオグラードでドナウ川に合流。さらにルーマニア。ブルガリア国境を経て黒海に流れるのです。

　民族間の紛争がいつまでも続くバルカン半島、今はもう国名も無いYugoslaviaユーゴスラビア(南スラブ人の国)の中心を流れる川の源が、ここサヴィカの滝なのです。

　午後5時半、７時の夕食に間に合うように下ります。足元の白い、チョークのように真っ白な小石をみやげにポケットに拾って。ボヒニ湖に流れ込む緑に見える水、白く泡だつ水が、木漏れ日に輝いています。

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【169/168.jpg：この滝がSava-Bohinjkaサヴァ・ボヒニ川の源流。で、Savica滝というのか。この文字の変化がどうもわからない】【491.jpg：】

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【1b7.jpg：滝の水が、ボヒニ湖に流れ込む付近の橋から。本当にきれいな水だ。】


●2003年8月にこのSlap Savica地域で山火事が起きたとのmailを、現地の方から頂きました。
この年の夏の猛暑は、ヨーロッパ各地で自然発生らしい山火事が多発しましたが、この地の樹林に、大きな被害が無ければいいのですが。

教えていただいたのは、現地でアパートを経営されているT.R.さん。
Bohinjska Bistrica と、Lake of Bohinjの間で、Sava Bohinjka川に沿った場所にアパートがあるようです。
URL= http://freeweb.siol.net/trozman9/Bohinj-000.html
Mail= trozman@siol.net です。

　そして、下りは１時間ほどでホテルに到着です。

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【122.jpg：ホテル近くまで戻ってきて。あの見あげる山の上に、展望台やパラグライダーの練習場があるようだ】


【緑の範囲がTriglav National Parkトリグラフ(トリグラウ)国立公園。中心のTriglav山(2864m)に向かう、
いくつものトレッキングルートがある。】
●Triglavski National Parkトリグラフ(トリグラウ)国立公園、
　Triglavトリグラフ(トリグラウ)山、
　Bohinjボヒニ湖　　　関連のWeb-Site

　・http://www.bohinj.si/【ボヒニの観光情報、スポーツ、登山、イベント、ホテルなど】

　・http://mysite.freeserve.com/caingram_3/Triglav.htm【トリグラフ(トリグラウ)山の写真】

　・http://home.hetnet.nl/~rjs25/【Trenta渓谷Soca川、Bohinj渓谷、北部、7つの湖、各種mapなど】

　Triglavトリグラーヴ山(2864m)は、スロベニア最高峰で、皆に愛され国旗にもなっている山。そこに向かうトレッキング・ハイキングルートも各方面からあります。このボヒニからも２日間のコース、山の湖も通過する３日コース、北のMojstranaや、Kranjska-Gora、Vrsic峠からのルートなどもあるようです。

　この山の周囲は第一次世界大戦などで幾度も攻防のあった場所、それらをたどるコースもあるようですし、ロッククライムを楽しむ場所も沢山あるようです。


　・『Lonely Planet: Slovenia』 【書籍：ロンリー・プラネット：スロベニア】
＜ボヒニ湖の宿のこと、たそがれ時のキャンプ地のことなど・・・・）＞
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