【Soricaの村】 |
【赤は大分水嶺、緑は走行ルート】 |
●<関連Web-Site> ・Soricaのパノラマ写真 ・Ivan-Groharの作品一覧 この村は、スロベニアの有名な印象派の画家 Ivan Grohar (1867-1911)が生まれた地。 |
●第一次大戦後のイタリア・ユーゴスラヴィアの国境線 通過したPetrovo-brdo峠(804m)、Boh.Sedlo(1277m)の二つの峠は、アルプスの大分水嶺です。東はドナウ川に流れ込み、西には地中海に流れていくのです。 ところで、大・分水嶺はほとんどの場合、国境になっていますが、ここスロベニアでは、国の中にあるのです。なぜなのかを歴史地図で調べてみました。 (下図左端) ・第一次大戦まで、この峠付近はハプスブルク(オーストリア・ハンガリー)帝国でした。 (下図左から2番目) ・第一次大戦後、ユーゴスラヴィア独立、イタリアへの領土割譲時(1920年)の国境を見ると、まさにほぼ大・分水嶺に沿ったラインで分割されています。そしてこの付近の二つの峠は、その国境になっています。 (下図右2つ) ・第二次大戦の終決時(1945年5月)、ユーゴがイタリア側に国境線を移動し、現在の状態になっています。そして今、ほぼ当時の国境にそって、Primorskaプリモールスカ地方(西側)、Gorenjskaゴレンスカ地方(東側)の境界になっています。 【左から右へ (1)第一次対戦前までのオーストリア・ハンガリー帝国とヴェネツィア王国の国境。(2)第一次大戦後のユーゴ独立、イタリアへの国境変化。(3)第二次大戦後、ユーゴがイタリアから領土を得る。(4)スロベニア、クロアチア独立で分離。】 <参考資料> ・『世界歴史地図(Storia-Universale)学研出版』 ・『ヨーロッパ大陸歴史地図』東洋書林・・・ヨーロッパ大陸歴史地図大陸別世界歴史地図 ○http://ja.wikipedia.org/【トリエステ:第二次世界大戦とユーゴスラビアによる占領〜】 など |