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Asphodelus albusアスフォデルス・アルブス(ツルボラン科 ツルボラン属)

(w0490)
a1@Sampeyre -Col di 峠  a1@Sampeyre -Col di 峠  a1@Sampeyre -Col di 峠  a1@Sampeyre -Col di 峠  a2@ValGaudemar:Refuge du Gioberneyゴデマール谷ジョバニー小屋〜Lac du Lauzonロゾン湖  a2@ValGaudemar:Refuge du Gioberneyゴデマール谷ジョバニー小屋〜Lac du Lauzonロゾン湖  a2@ValGaudemar:Refuge du Gioberneyゴデマール谷ジョバニー小屋〜Lac du Lauzonロゾン湖  a2ValGaudemar:Refuge du Gioberneyゴデマール谷ジョバニー小屋〜Lac du Lauzonロゾン湖 

    (注:a1@:番号は撮影場所、@はPl@ntNet等で裏付け済:ソースで確率等。映像はクリックで拡大します)

0.同定検討パラメータ
 ・Pl@ntNetでの特定では⇒Asphodelus albus と Asphodelus macrocarpus の確率が高い。
 ・A.albus、A.macrocarpus とも、クネオエリア+エクランエリアに分布観察されている。
 ・A.albusは3,254 観察、A.macrocarpusは95 観察と、A.albusの観察・分布が絶対的に多い。
 ・他:A.albusに比し葉の幅が広い
  ○http://luirig.altervista.org/
  ○https://identify.plantnet.org/ja/【Asphodelus macrocarpus Parl.】
 ・以上から今後の情報増までは、Asphodelus albusを有力とする。

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1.学名 (図鑑名と掲載Page):
 Asphodelus albusアスフォデルス・アルブス(スイスPG:p )(花訪:p )

2.科、属:
 ツルボラン科 (Asphodelaceae) ツルボラン属(Asphodelus)
 (ツルボラン科=旧分類のユリ科から分割された。⇒APG IIではススキノキ属のみで構成されていたが、⇒APG IIIでは旧ツルボラン科と旧キスゲ科が含められ、ススキノキ科(Xanthorrhoeaceae)とされていたが、⇒APGW(2016年)でツルボラン科 (Asphodelaceae) に改められた)

3.仏名/伊名/独名/英名 (図鑑名と掲載Page):
 仏:Asphodele blanc/Lis de Saint-Bruno「聖ブルーノのユリ」/Poireau-de-Chien「犬のネギ」/baton royal「王室スティック」/baton blanc「白スティック」。 (Fleurs:p174)
 伊:Asphodelus/Asfodelo/ Asfodelo bianco(Fiori:p )
 独:Weise Affodill
 英:White asphodel/Gamon-blanco(AlpenF:p268)

4.類似の日本の花名/一般的カナ名 (図鑑名と掲載Page):
 蔓穂蘭(ツルボラン)/不凋花(ふちょうか)/ハナアロエ/ブルビネ (日本の野草:p )

5.花の時期、特性など:
 ・花期:4-6月
 ・高さ:50-120cm
 ・花弁数:6
 ・多年草。
 ・albus:白色の(ラテン語形容詞で主に変種名として使われる)。
 ・海抜〜2200mの日当たりの良い牧草地、芝生、原野など。豊富な石灰質土壌を好む。
 ・分布:地中海地域原産。スペイン中部、フランス南西部、南アルプス沿いからバルカン半島西部の牧草地やヒース地帯でよく見られる。アフリカ大陸、主にリビア領でも見られる。石灰含有量の多い土壌が好ましい。
 ・毒性=摂取すると有害で胃の不調を引き起こす、根は有毒。無毒との記述もある。

Moreau-Odyssey
Moreauモロー〈求婚者の誅殺〉

<雑学>

 ・ギリシャ神話「ホメーロス」の中で、勇者オデュセウスが苦難の航海をしている間、妻ペネロペに40人の求婚者が言い寄った。20年の試練の航海で故郷に帰り、その求婚者たちを討ち取り、妻を裏切った侍女たちを処刑するが、その「悪人たちの亡霊たちの国」に、この極楽百合「アスフォデルス(asphodelos)」の咲き乱れる牧原があるといいます。

  そして大洋河オケアーノスの流れに沿って進み、「白巌(いわ)/白切崖」の横を過ぎて、
  また太陽(神)のはいる門や、夢のやからが屯(たむろ)するところを経て、
  ほどもなく極楽百合(アスポデロス)の咲く牧原に到着した、このところが、
  くたびれた(この世を去った)者らの幻影である、亡霊たちの
  住居と定められているのであった。
 「ホメーロス」オデュッセイア:呉茂一訳 第24巻 <世界文学全集1(愛蔵版)集英社:p314〜>

 ・参考:ホメロス『オデュッセイア』の物語

 ・ホメーロスでは、英雄たちの亡霊のさまよう原に咲く花とされる(メニッポス〔紀元前3世紀前半〕)

 ・Asphodelは、ツルボラン科(旧分類=ユリ科⇒ススキノキ科)の水仙の一種で、白い花が房状に咲く。ギリシャ神話では「不死の花」とされ、球根の粉末は強力な眠り薬「生ける屍の水薬」の原料となるとされる(いもじな日々2005.10.2)。

 ・ギリシャ語のasphodelusアスフォデルスは天国に咲く花で、永久にしぼむことはないという。(Clocasia's Photo World)

 ・ギリシャ神話で死者の国に咲くとされる不凋花(ふちょうか=神話に登場する空想上の植物。 冥府へと下る道中或いは冥府の奥深くに咲き乱れる、決して枯れることのない不死身の花)アスフォデロスasphodelosに由来し、古くから墓地に植えられたという。(神楽岡工作

 ・アスフォデルはかつて死者の好きな食べ物であると信じられていた。

 ・小説ハリーポッター:Snapeスネイプ教授はハリーポッターに、アスフォデルの根を動力源とするPhilosopher’s Stone(賢者の石)が、Draught of Living Death(生死の草案)として知られる眠っているポーションの成分であることを知らせる。(MissouriBotanicalGarden)。
  アスフォデルの根を強化することは生ける死のドラフトとして知られる睡眠薬の成分であることを伝える。(http://www.missouribotanicalgarden.org/)
  アスフォデルの球根の粉末とニガヨモギを煎じることで非常に強力な眠り薬「生ける屍の水薬」(Draught of Living Death)を精製すると云われる。ただし、文学作品では水仙(daffodil)を指すことがある。(花言葉・誕生花)

 ・ギリシャ語Asphodelus・・A spodos=火山灰 edos=谷 の意味。・・地下茎があるため、山火事の後の谷の灰の中からも生き残る・・。また別の解釈としては、古代ギリシャから、死体を栄養に墓の近くに咲く花としてたくさんの詩が歌われた。ギリシャ語の「Sceptre王権」から名づけられたとも言われる。(Summer Asphodel)

 ・白いアスフォデルは、アスフォデル草原の特徴。古代ギリシャでは、白いアスフォデルは喪と死に関連付けられていた。その存在は、死者のエーリュシオン(死後の楽園)への移動を容易にするために開催された。
 ・白いアスフォデルは、枝分かれしたユリまたは王の槍の名前でも知られている。
 ・白いアスフォデルの根は、古代ギリシャの主食として使用されていた。 アスフォデルはエピメニデスの寿命を延ばしたと考えられている。
 ・ギリシアで墓にアスフォデルを植える習慣は、死者に栄養を与えるためだったのかもしれない。

 ・「Asphodelus/Ceui」Ceui-セイ-さんの絆のアルバム「Rapsodia」-ラプソディア-から"Asphodelus"
 ・「Asphodelus/Ceui」歌詞:作詞:Ceui-セイ-、作曲:小高光太郎
 ・ツルボラン(蔓穂蘭)の花
 ・花言葉=「私は君のもの」「生涯信じます」「慎ましさ」「わが後悔は死ぬまで汝につきまとうであろう」。
 ・誕生花=7月11日、7月25日、11月6日。


A.撮影場所(紀行リンク)、日、海抜m【●近隣峠、渓谷DBリンク】:
 a1:Sampeyre -Col di 峠(イタリア:ピエモンテ州・クネオ県)、2007.6.13、海抜:2284m 【●峠DB
 a2:エクラン:ValGaudemar:Refuge du Gioberneyゴデマール谷ジョバニー小屋〜Lac du Lauzonロゾン湖(フランス:Provence-Alpes-CD>05Hautes-Alpes)、2019.6.15、海抜:1642m〜2018m 【●峠DB



B.この花を掲載している他のサイト:
 ○http://luirig.altervista.org/【Asphodelus albus Mill.】
 ○https://identify.plantnet.org/ja/【Asphodelus albus Mill.】
 ○http://images.google.co.jp/【Asphodelus_albus:画像】
 ○http://en.wikipedia.org/【Asphodelus_albus】
 ○https://www.gardenersworld.com/【Asphodelus albus】
 ○http://pacificbulbsociety.org/pbswiki/【Asphodelus属の写真】
 ○http://en.wikipedia.org/【wiki/Asphodelus】


C.
 (w-0490)

●旅行中に撮影した花の写真をもとに、図鑑などから分類・整理しています。
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