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<雑学>・ギリシャ神話「ホメーロス」の中で、勇者オデュセウスが苦難の航海をしている間、妻ペネロペに40人の求婚者が言い寄った。20年の試練の航海で故郷に帰り、その求婚者たちを討ち取り、妻を裏切った侍女たちを処刑するが、その「悪人たちの亡霊たちの国」に、この極楽百合「アスフォデルス(asphodelos)」の咲き乱れる牧原があるといいます。そして大洋河オケアーノスの流れに沿って進み、「白巌(いわ)/白切崖」の横を過ぎて、 また太陽(神)のはいる門や、夢のやからが屯(たむろ)するところを経て、 ほどもなく極楽百合(アスポデロス)の咲く牧原に到着した、このところが、 くたびれた(この世を去った)者らの幻影である、亡霊たちの 住居と定められているのであった。 「ホメーロス」オデュッセイア:呉茂一訳 第24巻 <世界文学全集1(愛蔵版)集英社:p314〜> ・参考:ホメロス『オデュッセイア』の物語 ・ホメーロスでは、英雄たちの亡霊のさまよう原に咲く花とされる(メニッポス〔紀元前3世紀前半〕) ・Asphodelは、ツルボラン科(旧分類=ユリ科⇒ススキノキ科)の水仙の一種で、白い花が房状に咲く。ギリシャ神話では「不死の花」とされ、球根の粉末は強力な眠り薬「生ける屍の水薬」の原料となるとされる(いもじな日々2005.10.2)。 ・ギリシャ語のasphodelusアスフォデルスは天国に咲く花で、永久にしぼむことはないという。(Clocasia's Photo World) ・ギリシャ神話で死者の国に咲くとされる不凋花(ふちょうか=神話に登場する空想上の植物。 冥府へと下る道中或いは冥府の奥深くに咲き乱れる、決して枯れることのない不死身の花)アスフォデロスasphodelosに由来し、古くから墓地に植えられたという。(神楽岡工作) ・アスフォデルはかつて死者の好きな食べ物であると信じられていた。 ・小説ハリーポッター:Snapeスネイプ教授はハリーポッターに、アスフォデルの根を動力源とするPhilosopher’s Stone(賢者の石)が、Draught of Living Death(生死の草案)として知られる眠っているポーションの成分であることを知らせる。(MissouriBotanicalGarden)。 アスフォデルの根を強化することは生ける死のドラフトとして知られる睡眠薬の成分であることを伝える。(http://www.missouribotanicalgarden.org/) アスフォデルの球根の粉末とニガヨモギを煎じることで非常に強力な眠り薬「生ける屍の水薬」(Draught of Living Death)を精製すると云われる。ただし、文学作品では水仙(daffodil)を指すことがある。(花言葉・誕生花) ・ギリシャ語Asphodelus・・A spodos=火山灰 edos=谷 の意味。・・地下茎があるため、山火事の後の谷の灰の中からも生き残る・・。また別の解釈としては、古代ギリシャから、死体を栄養に墓の近くに咲く花としてたくさんの詩が歌われた。ギリシャ語の「Sceptre王権」から名づけられたとも言われる。(Summer Asphodel) ・白いアスフォデルは、アスフォデル草原の特徴。古代ギリシャでは、白いアスフォデルは喪と死に関連付けられていた。その存在は、死者のエーリュシオン(死後の楽園)への移動を容易にするために開催された。 ・白いアスフォデルは、枝分かれしたユリまたは王の槍の名前でも知られている。 ・白いアスフォデルの根は、古代ギリシャの主食として使用されていた。 アスフォデルはエピメニデスの寿命を延ばしたと考えられている。 ・ギリシアで墓にアスフォデルを植える習慣は、死者に栄養を与えるためだったのかもしれない。 ・「Asphodelus/Ceui」Ceui-セイ-さんの絆のアルバム「Rapsodia」-ラプソディア-から"Asphodelus" ・「Asphodelus/Ceui」歌詞:作詞:Ceui-セイ-、作曲:小高光太郎 ・ツルボラン(蔓穂蘭)の花 ・花言葉=「私は君のもの」「生涯信じます」「慎ましさ」「わが後悔は死ぬまで汝につきまとうであろう」。 ・誕生花=7月11日、7月25日、11月6日。 |
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