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Col des Aravis
【4101.jpg:アラヴィ峠のChapelle Ste-Anne聖アンヌ礼拝堂】

Col des Aravisアラヴィ峠(1498m) -2

モンブランの眺めを追いかけ、展望台へ【●峠のDB
La Giettazジエッタ村からの登りは、ツール・ド・フランスに最適・・(compte d'un voyage)

ローヌ・アルプ地方オート・サヴォワ/サヴォワ県】  [北村 峠一].(Kitamura)      


 「Rhododendronロードデンドロン・レストラン」の窓から見えてきたモンブラン。実に5日ぶりの青空が広がりはじめました。天候が良くなると峠の観光客も車から降り、店の中から出て活動を始めるのです。僕たちも周囲を見渡し、モンブランが見渡せそうな、皆さんが進む方向・・まるで蟻が砂糖を求めるように・・歩き始めます。約30分の登りで見えてきたものは・・

<Belvedereベルヴェレーデ:展望台>


「峠付近の詳細地図」で判るように、峠の南東1kmほどの「Belvedere展望台」は周囲のChaine des Aravisアラヴィ山脈の展望と同時に、東30kmにあるモンブランの山並み、眼下にLa Giettazジエッタ村からのジグザグの上り坂が見晴らせたのです。

Aravis-Belvedere
【v019.jpg:峠から約30分にあるBelvedere展望台に登ると、モンブランばかりか北にあるPnte des Aravis(2325m)の東斜面、眼下のLa Giettazジエッタ村からのクライム・ルートが一望できる】

aravis-map
【アラヴィ峠付近の詳細地図:峠から南東にBelvedere展望台が。】
 La Giettazジエッタ村から峠までの高度差は約450m。ツール・ド・フランスを戦う選手にとって、この勾配はまさに心臓破り、一方観客からはその汗を流してのクライムがはっきり分かる、まさに「ツール展望台」。

 あの、「絵葉書3:La Giettazのジグザグ道」もこの場所から撮影したものでした。
アラヴィ峠の古い絵葉書-3
【絵葉書3:La Giettazのジグザグ道】

Col des Aravis
【Aravis峠周辺地図:クリックで拡大】
Aravis-Belvedere
【v011.jpg:Belvedere展望台からの眺めが絵葉書3のシーンだった】

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アラヴィ峠の建物
【峠の建物など】

<峠の建物など>


 峠周辺をもう一度紹介しましょう。あのレストラン(R2)の東に面して、小さなお土産屋が連なっていて、絵葉書や杖、牛の敷き革などを売っています。何枚かの絵葉書を記念に購入。南の逆光の中の山はL'Etale山(2484m)とその手前の張り出しですが、最後まで雲がかかり全体の輪郭もはっきり判りませんでした。

 北にそびえるのがPnte des Aravis山(2325m)。頂上の白く光る岩と牧草地の緑、青い空のコントラストはなかなかです。この斜面全体が放牧地になっているのです。

Col des Aravis
【v098.jpg:Rhododendronレストランの東に面してお土産屋が連なっていて、絵葉書を購入。南(右)の山はL'Etale山(2484m)だが雲がかかり逆光】

Col des Aravis
【v093.jpg:北にそびえるPnte des Aravis山(2325m)の岩と牧草地のコントラスト】

 峠の中心にあるのが「Chapelle Ste-Anne聖アンヌ礼拝堂」。フランス語でAnneアンヌは英語のアンナ。聖母マリアの母親の名を冠した礼拝堂です。 当時の写真と比べると、建物の基礎の両サイドに石積みが行われどっしりと変わっています。地震がほとんど無い場所とはいえ、建物の基礎補強なども兼ねたもので、鐘塔の形も含め実に愛らしいデザインになりました。

アラヴィ峠の古い絵葉書-7
【絵葉書7:・・・Chapelle Ste-Anne聖アンヌ礼拝堂とホテル】
Col des Aravis
【r109.jpg:Chapelle Ste-Anne聖アンヌ礼拝堂】

 午後4時を回った頃、牧場に居た牛たちが道路を横切り牛舎に帰ります。一日中たらふく食べた牧草、大きく張った乳を絞る時間になったのです。観光客が脇から見守り、興味一杯の息子を連れて走ってきたお父さん、それを撮影する奥さん。自動車もバイクもしばらく車を止め彼らののんびりした横断を辛抱強く待つのです。

Col des Aravis
【v343.jpg:放牧の牛が牛舎に帰り乳絞りをする時間。道路を横切る牛、見守る父子、自動車・バイク】

Col des Aravis Col des Aravis
【v348.jpg:しわのある優しい顔立ちの牛】 【v120.jpg:峠の標札:割れて修理の跡が。1498mとあるがIGN(フランス地理院)地図では1486mと12mの差がある】

 そんな牛の行列の向こうに、ほとんど雲が無くなったMontblancモンブランがくっきり見えています。ここからの眺めはシャモニーからとは違い、4808mのモンブランの高さが、ピークの場所がはっきり見えるのです。Aig.du Midiエギュ・ディ・ミディ(3842m)の特徴ある形の山、その左はAig.du Plan(3673m)などの針峰群でしょう。
Col des Aravis
【v070.jpg:シャモニーと違い、モンブランのトンガリがはっきり見える。左中央:Aig.du Midiエギュ・ディ・ミディ(3842m)、右:Montblancモンブラン(4808m)】

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<La Giettazジエッタ村>


 峠の東にあるLa Giettazジエッタ村からの斜面は往復したので、写真も含め峠側からまとめて記載しましょう。

 まずは「絵葉書2:ツールドフランスがLa Giettazのジグザグ道を通過する」構図ですが、この周辺の地図でもわかるようにどこも見事なカーブの連続、撮影地の特定はできませんでした。でもどのコーナーからでも選手を応援するには最適の場所に思えました。

 モンブランの全容が見え、都会からの交通も便利、この九十九折のどの場所でも応援に適している・・など、ツール・ド・フランスの山岳コース設定の最初の年、1911年からこの峠が選ばれたとしても不思議ではありません。

アラヴィ峠の古い絵葉書-2
【絵葉書2:ツールドフランスがLa Giettazのジグザグ道を通過する】
to Col des Aravis
【r100.jpg:峠にかなり近い場所。サイクリストとモンブランが見える。ツールの応援もこんなジグザグ道の両脇から】

to Col des Aravis to Col des Aravis
【v387/v383.jpg:村に下りる途中。峠の北にそびえるPnte des Aravis山(2325m)はさらに北にPnte des Verres山(2616m)へと続く】

 La Giettazジエッタ村はかなり大きな村です。立派な教区教会(?)、村役場の建物以外に、HotelやGitesなどの宿の看板がいくつも見えましたが、やはり春・夏のハイキング、秋の黄葉、冬のスキーなど、すべての端境期なのでしょうか、開いている店は見つかりませんでした。

to Col des Aravis to Col des Aravis
【r098.jpg:La Giettazジエッタ村の中心部。かなり大きな村で、HotelやGitesの宿が見えたが、開いていなかった】 【r097.jpg:緑豊かなGorges de l'Arrondine渓谷】

<Col des Aravisアラヴィ峠周辺のWebサイト>

 ○http://perso.wanadoo.fr/cormont/aravis.htm【Aravis周囲の山】
 ○http://www.aravis.com/【Aravis山系の観光ガイド】
 ○http://jeanpba.free.fr/ColAravisSud_FR.html【FlumetからAravisへのルートと写真】
 ○http://www.la-giettaz.com/【LA-GIETTAZ村(サヴォワ県)の観光ガイド】
 ○http://www.tourisme.fr/【LA-GIETTAZ村(サヴォワ県)の観光ガイド】
 ○http://www.agoralp.com/【Aravisアラヴィ峠、Les Rhododendronsに立寄った記事】
 ○http://www.location-montagne.com/【LA-GIETTAZ村の宿】


<ランダムに作成しています。次の日曜夜UPの場所は??・・・Indexを参照してください


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