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【d76.jpg:マニヴァ峠(1669m):左手上の建物付近】

Passo Maniva/Giogo del Manivaマニヴァ峠(1669/1664m)

なんとこの先、道路閉鎖でした。【●峠のDBへ
苦労して見つけた峠・山岳道路。迂回すれば丸一日以上・・

ロンバルディア州ブレシア県】   [北村 峠一].(Kitamura)      


 コッリオ村で時間が余り、二日後に通過する予定のこの峠付近をちょっと下見にと、10kmほどの道を走ってきました。そしてこの峠付近で目にした看板は、なんと
「SS345は閉鎖中」!!
 当初計画していた、この先4つほどある目標峠(1500m以上)を経由して、次のBrenoブレーノ方面へ行く道が閉鎖なのです。

「嘘だろう!」という感覚が頭をよぎります。ここが通過できないと、今日走ってきた道をまるまる戻り、かつ迂回しなければならないため、ほぼ一日のロスになるのです。

ガルダ湖西の水域図
【ガルダ湖西の水域図:’□'部分が今回の峠(下の地図):
→→クリックで流域図は拡大します】


Collio-P.Maniva-CroceDominii-Breno
【Collio-P.Maniva-CroceDominii-Brenoの地図(1/20万)】
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【d75.jpg:SS345は閉鎖中の表示】

 そもそもなんでこんな辺鄙な場所に来たのかを書きましょう。それは当然のことながら、1500m以上の高い峠があったからです。以前は峠を見つけるのに、地図の端から端まで目で追って探しました。が、単に探すだけではどうしても漏れが出てしまいました。

 そこで最近では、川とその分水を見つけ水域図を描き、その境を通過する道路をチェックしています。そうやって作ったこの付近の水域図を右に示しますが、Oglio川域とChiese川域の境にいくつもの峠を見つけたのです。

 1/30万の地図などでで確かめると南から北に 「Maniva(1664m)」 「Goletto d.Crocette(2079m)」 「Giogod.Bala(2162m)」 「Croce-Domini(1892m)」、さらに 「Goletto di.Cadino(1943m)」も見つかります。これは行かなくてはならない峠です。ただし、この山岳道路(SS345)は途中から細くなっていました。

「林道かもしれず、乗用車で走れるのだろうか」と思い、ミシュランのWebの地図で確認すると、ほとんど同じ幅の道が続いていました。
「世界のミシュランが書いているのだから、最新の道路情報だろうし整備されたのだろう。大丈夫だ」そう信じてきたのです。さらにサローで入手した1/20万の地図でも、細くはなっていますが冬季通行規制などはなかったのです。

 それなのに「SS345は閉鎖中」!!なのです。



p-maniva●峠のDBへ
【772.jpg:マニヴァ峠の標識は見つからず、カンバンに書かれているのみ】

 あきらめきれず、峠のホテル工事にいたお兄さんにも確認します。
「あの北に向かう道は、途中から閉鎖になっていて工事中だ。南東に下る細い道もあるが、雪崩で道路閉鎖なんだ。あそこに雪が見えるかい?」
 確かに遠方の雪が垂れ下がった付近に、何台かのバイクも止まっていて、工事の車らしいものも見えます。

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【139.jpg:峠のHotelは補修中。工事のお兄さんも大忙し】

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【125.jpg:峠の南東に向けてかなり細い道がある。小さく見える雪付近が雪崩で、道路閉鎖の現場】

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【d77.jpg:峠にあるAlpina礼拝堂】 【762.jpg:雪崩の道路閉鎖はあの付近】
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【113.jpg:峠の北に見える山の頂上に沿ってSS345は続いている。左の方に行くとBreno、見下ろす集落はBagolinoだろう】

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【164.jpg:SS345からバイクツアーのグループが降りてくる】
 さて、どうしましょう? この峠の北に見える山並みの頂上に沿って、SS345は続いていて、20kmほどで左の方に行くとBrenoのはずです。右下にはBagolinoらしい集落も見えています。

 うろうろしながら考えているところに、数台のバイクツアーの若者たちがSS345の道から下ってきました。彼らに状況を聞きましょう。

「あの乗用車で行こうとしているの? オフロードで、石が車の腹に当たるかもしれないなー」
「俺たちもこの南東のコースを行こうとしていたんだが、雪崩で行けないようだ」

 昨年(2003年)のフリウリでの悪路による引き返しや、3年前(2001年)のリビーニョ峠や、ガビア峠の閉鎖などの悪夢を思い出します。 やっぱり無理かもしれません、本当にショックです。
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【d73.jpg:峠の南のジグザグの下り道。遠方にコッリオ村が見える】

 結局トボトボ(ノロノロ)と、峠の南のジグザグの下り道をコッリオ村に戻ります。車内で妻と話す会話は、この先どうするかばかりです。
「閉鎖で迂回をしなければならないとすると、コッリオ村で2泊もするのは止めようか?」
「でもさっき、やっと言葉の通じない宿の人と交渉できて決めたんだから、変え難いよ・・・・・・」


<Collioコッリオの村に戻っても結論は出ません。さてどうしましょうか・・・>

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