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Splugen シュプリューゲン峠 -1
概略MAP
関連峠
【
スイス:グラウビュンデン州
】[北村 峠一].(Kitamura)
●この峠に対して、2001年のあるとき、Yahoo!の掲示板(自動車/旅行/海外ドライブ)、スイス大好き掲示板、私の峠の茶屋・玉手箱 などで活発な書き込みがありました。
走り出す(HPを作成しはじめる)に当たって、この記録をここに集約しましょう・・。多少長いのですが、以下に出てくる「minakata坂」命名の話につながります。
(記述内容そのもの、その一部の修正などありましたら連絡ください)
長すぎて、スキップしたい場合は →
●シュプリューゲン峠 に関しての事前書き込みの情報●
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■シュプリューゲン峠って 投稿者: minakata_h 2001年2月20日 Yahoo!メッセージ: no.271
kitamura_EUさん、こんばんは。
まだまだ寒さ厳しいこの頃ですが、もう夏のご旅行をいろいろご検討されているようで楽しそうですね。
(kitamuraは、あちこちのBBSなどに2001年の相談などをしていた・・・その記事を読まれた)
夏の旅行なんてまだまだ先の話と思っていましたがもうすぐ3月、気がついてみるとあと3,4ヶ月に迫ってきているのですね。私も早く予定を立てねば・・・。
前々からとても気になっていた峠・・・kitamura_EUさんの計画にもありますシュプリューゲン峠ですが、どなたか走ってこられた方はいらっしゃいませんか?
私は一昨年にこの峠を越えましたが、残念ながら悪天候で周りの景色はまったく見えなかった・・・、というか前もよく見えないなかを走らざるを得ない状況だったのです。
この峠、特にイタリアサイドの登りはじめはちょっとすごいものでした。
九十九折りの、しかも直線コースは50m程ととても短く、すこし走ってはすぐにヘヤピンカーブを繰り返すのです。道幅も狭くカーブ内でのすれ違いはほとんど無理。 どうしてあんな道になっちゃったのか、周りの景色はどんなだろうかと・・・。ほとんど垂直に岩山を這い上がる・・・、車でロッククライミングしてたんだろうなと想像してます。
なんでも
コモ湖からこのシュプリューゲン峠を越えてライン河谷に出るルートはローマ時代以前から使われていたとても歴史の古い街道
とか・・・。 特にコモ湖から峠への道はローマ時代からの街道を整備して活用されているとかでそのためだったのでしょうか?
どなたか走っってこられた方はいらっしゃいませんか?
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■道路整備と山岳ドライバー 投稿者: kitamura_EU 2001年2月22日 Yahoo!メッセージ: 272
minakataさんこんにちは。他の方も興味ありそうな話題で行きましょう。
>シュプリューゲン峠・・・イタリアサイドの登り・・・ほとんど垂直に岩山を這い上がる・・・車でロッククライミング
すごそうですね。ドロミテの峠はあちこちにそのような峠道が多いですね。セッラ峠とか、ポルドイ峠の西側も・・・
スイスの峠・・・例えばグリムセル峠の南などは、クライミングそのものですが、道の整備がされているためそれほどの「すごさ」は感じませんね。
もしかすると、道路整備にかける金があまりないのが、我々山岳ドライバーを引きつけているのかも知れませんね。
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■シュプリューゲン峠の勾配は? 投稿者: TITO 2001年2月22日 Yahoo!メッセージ: 274
はじめまして。minakata様。雪道ドライブの好きなTITOといいます。
さっそくですが、シュプリューゲン峠て冬は走れるのですか?セッラ峠、ポルドイ峠、マロヤ峠は冬でも走れるのが面白いのですけど・・・
シュプリューゲン峠の勾配はどれくらいなのでしょう?一番スリリングなのですか?
私が調べた中では、今のところアルプスで最も急勾配なのはザルツカンマーグートにあったように記憶してます。 また、いろいろな情報を教えてください。
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■峠の勾配 投稿者: kitamura_EU 2001年2月23日 Yahoo!メッセージ: 276
TITOさん、minakataさん、この話題面白そうですね。調べると・・・
シュプリューゲン峠:13% 話に出てきた セッラ峠:11% ポルドイ峠:8% グリムゼル峠:11% マロヤ峠:9%
ところで、最高傾斜の主要道路は・・Turracher Hoheツゥラッハ峠(オーストリア フィラッハ北のB95ルート= Predlitz 〜 Feldkirchen) でなんと22.2%(motoeuropaの記載)/EURO ATLAS記述は23%・・・<Bonette(F)、Katschbergpass(A)、Loiblpas(A/Slo)、Restefond(F)が次で17%>このTurracher峠がTITOさんのいう峠でしょうか・・・どんな傾斜の道なのでしょう??23%って車横倒しにならないのですか??
勾配:maximum grade percentってどうやって測るんでしょう??瞬間ならカーブのところが一番急のような??
勾配の急さと、圧迫感は違うんでしょうが、周りの山との相対なのでしょうか??
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■もう一度シュプリューゲン峠 投稿者: minakata_h 2001年2月23日 Yahoo!メッセージ: 277
TITOさん、はじめまして kitamura_EUさんのHP内の掲示板で拝見させていただきましたが、”アンデス・アトラス・アルプスの峠越え”てすごい御経験ですね! ぜひそのお話ももっと詳しくお聞かせいただけませんか?
> シュプリューゲン峠:13%・・・
他の峠と比べても結構きつい方の傾斜ですね。 kitamura_EUさんのHPによりますと、”Maximum vehicle height is 2.84meters”とありますが、途中何カ所かある露天掘りのトンネルのことかと思います。 登り口の急なヘヤピンカーブの連続といい、狭い道幅、露天掘りのトンネルと昔からの旧道そのままって感じですね。 また、”especially scenic; not recommended for caravans.”なんて峠走りの皆さんにはちょっと走ってみたくなってきませんか?
> ツゥラッハ峠:23%・・・
下りなんてほとんど真っ逆さまって感じなのでしょうね。でも、走ってみたい・・・。
私の地図によりますとシュプリューゲン峠は11〜5月は閉鎖とのことですが・・・。 同じ2000m超級の峠にも冬期でも越えられる峠ってたくさんあるものなのですね。真夏でも残雪が道際まで迫っているのに・・・。 越えられるか越えられないかはどうして決まるのでしょうか?暖かい地方に住んでいて雪道など走ったことがない私には想像もつきません。 除雪作業が頻繁にされて?もちろんチェーンか何か付けるのですよね? 雪道の峠越えについてもお教えいただけませんか?
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■峠の傾斜 投稿者: romeosierra2 2001年2月24日 Yahoo!メッセージ: 280
私も峠の斜度をどう計ってランクするのか興味があります。とにかく一番急な場所、いわば瞬間最大斜度なのでしょうが、それを定義するのにある長さ以上が必要なのでしょうか?、それともほんの数mの区間でも良いのでしょうか?。英国の湖水地帯、KaswickとBattermereの間のHonister Passはコルの標高がたった358mしかないミニ峠なのですが最大斜度はなんと20%でした。最大斜度だと大抵のアルプスの峠より険しい事になるこの峠を越えるのは、ティンメルスヨッホのイタリア側を登るSt Leonhardからコルまでの30キロ、標高差1689mの重労働に比べればほんのこぶを越えるくらいの簡単なものです。
峠の『きつさ』は、『質×量のきつさ』で表すべきではないでしょうか。さあ、『質×量』できつい峠道をあげてみましょう。では口開けに。
1. ステルヴィオ峠のイタリア側最後の14キロの標高差1214m
2. アグネル峠のイタリア側最後の約6キロ、1900メートルの等高線と交差してしてからコルまでの標高差844m(848m?)(この道は眺めただけで走った事はありません。)
いやいやそんなもの平らな道を行くも同然じゃないか、という皆様のおすすめきつい峠道はどこでしょうか?
Turracher hohe付近は今のところ手元に100万分の1図しかないので険しさの実感がわきません。シュプリューゲン峠もミシュランの20万分の1図ではいまいち距離、高度差情報が不足です。本屋で大縮尺地図を探してきます。not recommended for caravansというのはキャンピング・カーを引っぱて越えるのはお勧めしないよと言っているのでしょうか?、トレーラー禁止の峠というのは結構ありますね。
シュプリューゲン峠;
ローマ以前からの交通路ですか。クールには5000年以上前から人が住んでいたと言いますからクールとイタリアを結ぶルートだったんでしょうね。
一寸地図でこの峠の位置づけを考えてみました。コモ湖まではミラノから簡単に行けます。コモ湖は陸路迂回は大変ですが、船を使えば一番奥まで容易に行けます。ここから陸路でライン谷に抜ける峠が見つかれば、フランス北部(アルザス含む!!)、ドイツ、遥かオランダまでいや、スカンジュナビアからロシアまでライン河と殆どまったいらと言える道だけで行けてしまいます。つまり、シュプリューゲン峠はローマから平坦で来て一発アルプス越えして、また平坦に中部、北部ヨーロッパへ行ける凄いルートです。
minakataさんのお話では、やたら険しいという峠も一発ルートと思えば昔の人も頑張れたのでしょう。
しかし、土木工事と車の時代になると高速道路で簡単にコルを越えてしまえるブレンナー峠や、大トンネルでアルプスを抜けるいわば強引なルートが栄え、かってコモ湖水運が使えただろう所のこのルートは、逆にコモ湖が邪魔になって近代ルートになれなかったのでしょうか?
現に今ではミラノからアルプス越えするのは、コモ湖をかすめてスイスに入り、ゴッタード峠をトンネルでルツェルンに抜けるルートが主要街道になっています。(ドイツとイタリアを結ぶメイン中のメインルートでシーズンには数十キロの大渋滞になります)。
しかし、現代のアルプス越えルートは延々と山岳地帯を縫っていくルートが多く、トンネルと車や汽車がなく、足と馬だけとすると距離も山道度もずっとこのシュプリューゲン峠ルートより厳しいものだと思います。
そういえば、上記のアグネル峠も言わば新道で、ローマ時代からウィンパーの時代までもっと東のTraversette峠がフランスとイタリアのアルプス越えルートでした。Kitamuraさん、ハンニバルルート研究のその後とルートのトレース計画は?
車横倒し;
グリンデルヴァルトのアルプに入ってみた時、身の危険を感じました。しゃれにならない位きつい所があります。非常に狭い道の非常にきついヘアピンだと車が最大斜度線に対して一瞬直角になるような感じで回っていきますよね、その時本当にひっくり返らないか、ひっくり返らないまでもちゃんと駆動がかかってブレーキとハンドルが利くのか本気で心配しました。
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■急勾配と雪道 投稿者:TITO 2001年2月24日 Yahoo!メッセージ: 281
こんにちは。kitamura様、急勾配の峠をすぐに見つけられましたね。
でも、自分でも不思議なのですが、この峠はfreytag&berndtでは23%なのに、EURO MAPでは30%です。地図によって随分違いますね。それとEURO MAPでは30%前後の急坂がザルツカンマーグートとその南部に集中していることが地図を見てわかりました。 ちょっと気になります。これから、例の峠越えについてkitamura様の掲示板で紹介させていただきたいと思っておりますので、minakata様も是非ご覧になってください。
・雪道についてですが私はスキー部所属で会社に入っても年30日くらい滑ってました。それも関係してか、少しスピード狂で雪道にも抵抗がないのです。
私のマイカーはマニュアル&スタッドレスなので、雪の高速でも平気で160km出すことが多く、関越道では180度スピンして大型トラックと正面衝突しそうになったことがありました。谷川岳天神平や志賀高原旧道も好きで追い越し車線を100kmで走ったりしてました。
マニュアルはスピンしそうな時に結構リカバリーも効くし、意のままに車がコントロールできるので大好きです。
・冬の峠のクローズ期間は地図上で示してあるとおりです。スイスはクローズされるところが多いですが、ドロミテはほとんど走れるのが魅力です。なお、チェーンの義務があるのかどうかは私は知りません。
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■勾配、峠の閉鎖 投稿者: kitamura_EU 2001年2月25日 Yahoo!メッセージ: 283
TITOさん、romeosierraさん
Turracher hohe峠、頂上付近はそれ程傾斜きつくないようですね。つずらツヅラ折りの道でもないし。
南直ぐは11%、4-5kmほど南のところに23%のマークがあります。
それもほぼ直線のルートで・・・峠頂上(1783m)から8kmの距離に(1062m)が有るので、0.7kmの高低差=平均9%ほどと言うことになるのでしょうか−−−−
minakataさん >冬期・・・越えられるか越えられないかはどうして決まるのでしょうか?
冬季閉鎖の峠は、入り口をドア/チェーンで閉鎖するはずです。夜間閉鎖の峠も同じですよね。
日本でも雨量で閉鎖の峠多いですよ。
日本の最高峠「乗鞍」も冬季は閉鎖ですよね。春先、除雪車が高い雪の壁作って=掘り下げて=ようやく開通ですよね。
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■峠の傾斜と雪の峠 投稿者: romeosierra2 2001年2月25日 Yahoo!メッセージ: 284
みなさんおはようございます。こちら日曜の朝です。
普段あんまり眺めない古い地図を見ていたら、ステルビオ峠の最大斜度表示として29%とありました。猛烈なつづらおれが始まる辺りよりかなり下の方でした。
やはりこの峠は、質×量の『きつさ』、コルの『標高』、『最大斜度』を兼ね備えたアルプス屈指の峠ですね。それに一寸コルからずれているとはいうものの、イズラン峠がいくら悔しがっても無い『国境』という凄いものがありますし。
それに勢いを得てその地図内でもっときつい所、と探したらチロルからミズリナ湖を経てコルチナに出る主街道の西側の峠に30%の表示がありました。
私の愛用のミシュランの地図には傾斜の%表示はないのですが、こういう表示はあった方が楽しいですね。
・冬季の峠越え。
具体的にどことは知らないのですが、近年、スキーをより早くからより遅くまでの要望に応えて、スキーリゾートを高い所に作る傾向があり、その為に防雪トンネル(コルゲート管などの仮設備含む)やトンネル(ガリビエル峠のコルの真下のトンネルなど)更には除雪能力の強化で、冬季も通れる峠が増えているそうです。ガリビエル峠を降りた所のロータレ峠(2058m)はグルノーブルとブリアンソンを結ぶ主街道なので冬も通れます。しかし冬の中北部ヨーロッパの山岳地帯をドライブするなら、凍結や除雪残りの雪、駐車場など一寸脇に寄る時、傾斜路での渋滞、などの為にスノータイヤとABS付きブレーキは欲しい所です。フィンランド人はノーマルタイヤでアイスバーンを走るそうですが、これは世界一道路上での運転がうまいというフィンランド人(なんとかネンとか、どうしたネンという名前の一流ラリードライバーは無闇と多いですが彼等はフィンランド人です。F−1にもハッキネンがいるし)や雪と一体のTITOさんだからできる事です。
・チェーン規制
以前どこかのトピに書きましたが、ピレネーのPuymorens峠からアンドラ共和国に抜ける道で猛烈な降雪に会った時は警官が出てチェーンの無い車は追い返されていました。大型の四輪駆動車はチェーンなしでも通していたので、私もスノータイヤ付きでここまでの道でも問題無かったと主張したのですが全然相手にされませんでした(車はFRのセダンで実際にはデリケートなクラッチワークの連続でくたくただった)。
私の家の近所のボージュ山中の道も主な街道やスキー場迄の道は通じていますが、脇道や夏季用観光道路などは冬季閉鎖で、閉鎖のしかたは『全然除雪しない』です。どかんと雪の壁が現れます。
今年は暖冬で一回も雪踏みしないまま先週スノータイヤからノーマルに変えたら昨日のカーニバルの土曜日の朝、雪が舞ってどきっとしました。
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■ミラノ〜コモ湖〜シュプリューゲン峠 投稿者: minakata_h 2001年2月26日 Yahoo!メッセージ: 285
romeosierraさんご指摘のようにコモ湖はその昔から水上交通が栄え50q以上に及ぶ湖上を人も物も船で行き来し、シュプリューゲン峠越えの街道とコンビで活用されていたとのことです。
また、ミラノからコモに至る国道35号線とコモ湖の一番奥から峠に向かう国道36号線はローマ時代からの街道を受け継いでいるとのことです。
この街道の歴史は長く19世紀にアルプス越えの鉄道が開設されるまではアルプスを越えてライン河谷に出る主要交通路であったとのことで、コモの町が交通と運輸の要地として栄えたゆえんなのでしょう。
シュプリューゲン峠の説明・・・
シュプリューゲン峠のやたら険しい登り(九十九折り・・・、直線コースは50m程でヘヤピンカーブを繰り返す。道幅も狭くカーブ内でのすれ違いはほとんど無理。)というのはイタリアサイドの登りはじめの区間で、山頂付近はそう特別な道でもなかったかと思います(なにぶん濃霧の中を走ってましたので定かではないのですが・・・)。
このすごい登りを終えると山の中腹に村がありましたが、昔からの峠の宿場町だったのでしょうか。
この村を過ぎるとさらに峠を登り国境に至りますが、スイスサイドの下りは大したことがなかったように思います。
峠を降りたシュプリューゲンの町から高速道路に入れますがここからルガノ方面に向かっては高速道道路としては信じられないくらいの下りが続きますので、シュプリューゲンの町はかなり高度の高いところにあるのでしょうね。
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■シュプリューゲン峠付近情報 投稿者:kitamura 2001/04/25 スイス大好きBBS
ほんちゃん 、はじめまして。
>kitamuraさん,私も去年はここを通る予定で,ベリンツォーナに向けてせっかくサン・ベルナルディーノ峠を越えたのに,宿泊していたシュプリューゲンの町に忘れ物をしてUターン。結局,こちらへは行けませんでした
ところで、シュプリーゲン峠、サン・ベルナルディーノ峠を走られたのですね?
今年の旅でこの峠を走ろうと思っているので、お聞きしたいのですが・・・
いずれもローマ・中世からの峠道とのこと・・・
シュプリーゲン峠は地図ではかなりの急勾配、眼下に同名の湖が見えそうですね。
サン・ベルナルディーノ峠の旧道は走られましたか?あそこにも同名の村が・・・
さらに、あの東スイス側の深い谷に、ユフの村があるんですね。
Jufの南東5kmほどのところに
ゼプティマーSeptimer峠
があって、
200年ほど前にマロヤ峠が出来るまでここが主要な峠だったようなのですが
・・・・すたれてしまいました。・・何かご存じな事はありませんか?
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■マイナーな峠? 投稿者:ほんちゃん 2001/04/25 スイス大好きBBS
kitamuraさん,みなさん,こんにちは。
>ところで、シュプリーゲン峠、サン・ベルナルディーノ峠を走られたのですね?
いえ,私は車の運転はできませんので,もっぱらバス利用もしくは歩きなんです(笑)
そのため,シュプリーゲン峠には強くひかれたものの,バスと他の予定との時間の折合いが悪く,行くことができませんでした。ただホテルの窓から,峠へ向かう道が見えていました。ずっと見ていた訳ではありませんが,時々思い出したように車が通る,そんな感じでした。見えていた範囲ではそんな急坂ではなかったなぁと思って,改めて5万分の1のハイキングマップを見てみると,村(1457m)からは一段高くて見えなかった谷の突き当たりで500m足らずの水平距離で200m登る,急カーブの続く場所がありますね。
宿泊していたホテルにあったパンフレットから知りえる範囲ですが,峠(2115m)の1kmほど北側スイス領の2050mの地点にはベルグハウス「シュプリューゲンパス」という峠の茶屋兼ホテルがあり,22人収容可能とあります。1912年の写真が添えられていますが,そのたたずまいは今もほとんど変わっていないです。谷の反対側の山には小規模ながら氷河もあるみたいで,眺めは悪くなさそう。ここを過ぎてまもなく,昔の絵にも描かれている石積みのなだれよけ(?)トンネルを経て峠の国境検問所にたどり着くようです。
サン・ベルナルディーノ峠も,ゆっくりハイキングも含めて旧道越えする予定だったのですが,直前に天候が急変したため取りやめました。ベリンツォーナヘ抜ける時と途中から戻る(泣)時,両方とも時間の関係でトンネル経由の特急バス利用だったため,行きはトンネル北口にあるサービスエリア(?)の一角に峠越えのバスが停まっているのをチラッと見ただけ,戻りは峠に続く道がすごい角度で登っていくのを見ただけです(笑)
この峠のことについては,堀淳一氏の「ライン川源流域紀行」に写真・地図入りで詳しく紹介されてもいますので,お読みになられてはいかがでしょうか。 峠の南側にある同名の村は,谷が南に開けているせいか,もうイタリア語圏のせいか,峠の北側の村々とは雰囲気が全く違い,とにかく明るい!という印象。村というよりは町の華やかさがあったのを覚えています。特急バスもここで5分間ほどの休憩を取っていました。
また,この峠だけにとどまらず,この前後の谷(特に北側のラインワルト谷)を通られる際も旧道伝いが良いのでは?難所がどのように難所だったのか,よくわかる道だと思います。
ゼプティマー峠については全く知識がありませんが,地図から見ると,東西南北ルートの交差点となっていて,それなりに利用されていたでしょうね。ただ,南へ下る道はそうとう険しそうで,マロヤ峠に取って代わられたのがわかるような気がします。今はもっぱらハイキング道かな?ユフから峠までは3時間,マロヤまで5時間半と道標にありました。
去年は他にもマイナーな?峠を巡りました。ローヌ谷,シオンの北側にあるザネッチュ 峠ですが,レ・ディアブルレ氷河やエランの谷を正面にマッターホルンまで見渡せる,なかなかのパノラマが広がる場所でした。シオンから夏季に1日1往復だけ峠の北にあるダム湖畔までポストバスが入ります。そこから北側にはロープウェイもかかっているので,組合わせて通り抜けることはできます。ただ,ロープウェイを下るときは電話で呼び出さないと動かしてもらえず,英語はダメというおじさん相手にたいへんあせりました。
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シュプリューゲン峠越えの旅を終えて
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■南方坂 投稿者: romeosierra 2001年7月03日 Yahoo!メッセージ: 337
>6/30-(クール/アローサ付近→スイス東部:イタリア国境の峠)
6月30日にここのトピ主でもあられるkitamura師匠のご旅行に乱入して、スイス/イタリア国境のシュプリューゲン峠を越えて来ました。
このトピの271-277及び285でminakata hさんが紹介されていた峠です。
道はminakata hさんのおっしゃる通り!!!!。
『凄い』の一言につきます。
何がどのくらい凄いかは、kitamura師匠と不肖一番弟子の私が峠を下りきったとたんに道端に車を止め、それぞれのナビゲーター(?)ともども手を取り合って生還を祝い『凄かった』と感激した位凄い、という事でご想像頂きたいと思います。
minakataさんが通られた時は運悪く悪天候でご覧になれなかったという景色も絶好の天気だった為、素晴らしいようでしたが、それを見る余裕は殆どありませんでした。
この峠(坂)をこのトピに最初に紹介されたminakataさんに敬意を表して今後ここを『南方坂』と呼ぶ事にしました。(一同四人で勝手に決めさせて頂きました)
アルプス峠道派の皆さん、是非『南方坂』を走って(這って)みて下さい。お薦めします。但し、メルセデスのSではカーブでつっかえるかもしれませんからご注意。
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■シュプリューゲン峠 投稿者: minakata_h 2001年7月04日 Yahoo!メッセージ: 338
romeosierraさん kitamura_EUさん共々この峠をお楽しみになられてなによりでした。
すごいぞ、すごいぞ!と言ってはみたけれど雨霧の中周りはまったく見えていませんでしたので、「がっかり観光地」入りしたらどうしようと思っていましたから・・・。
それにしても「南方坂」なんて嬉しいですね、ありがとうございます。
私がこの峠を越えたのはアルプスの峠に挑戦し始めてからまだ2日目のこと、超初心者の私が悪天候の中この峠を越えたのは今から思えば冷や汗ものでしたね。
kitamura_EUさんのHPへのアップが楽しみです。
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■minakata-坂に敬服 投稿者: kitamura_EU 2001年7月08日 Yahoo!メッセージ: 339
ただいま帰ってきました。
romeosierraさんからの報告の通り、minakata坂は・・・・信じられない坂でした。
一度ハンドルが十分に切れずに、登りの3輪車のおじいちゃんの車と向かい合って・・・目の前で、ゴメンゴメンと・・・冷や汗をかきました。
詳細はまた・・・
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<それではシュプリューゲン峠に向けて出発しましょう・・・・・>
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