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フネス渓谷val-di-funes
【d28.jpg:フネスから見るオードレ(ガイスラー)山群】

Val di Funes,フネス渓谷-1
 Isarcoイザルコ渓谷 →Funesフネス渓谷 →S.Maddalenaマッダレーナ村 →Zannes小屋

 ドロミテを代表するOdleオドレ山群の風景は、この村からのはず。旅の前にやっと突き止め、峠への道の途中で寄り道。が、ちょっと深追いしすぎて時間が・・・
ドロミテ:Odleオードレ・エリア】 [北村 峠一] .(Kitamura)      


 数年前にイタリア・Mendola峠で購入した「ADAC社のSudtirol 1/15万」の地図が、今回のドロミテエリアを走る上での主要な道路Mapになりました。普段使っている1/30万の地図では、このドロミテの峠や山が余りに集中しすぎるエリアでは、使いにくいのが準備段階からわかったからです。

 そしてその表紙に使われている『いかにもドロミティ』という風景の写真、多分20年以上前から、何度かカレンダーの写真などで気になっていた場所でもあったのです。

「これはどこなんだろう?」 それがフネス渓谷から見えるらしいということは、Googleの画像検索などで比較的簡単に見つかったので、行けばこの風景が撮影できるだろうと、Erbeエルベ峠への途中、一つ谷を遠回りしてこの地に立ち寄ろうとしたのです。
 sudtirol-adac-map  Val di Funes,フネス渓谷
【今回の旅で使った「Sudtirol-ADAC社の地図」(1:15万) と、表紙の写真 <写真Z>】  【Funes渓谷とOdle Geislerの山群の位置:クリックで地図拡大】

 オーストリア側からブレンナー峠まで、旧街道を走ってきたので、イタリア側も一般道をIsarcoイザルコ渓谷にそって下ります。6月初旬、まだ行楽シーズンではない一般道は車も少なく快適。ブレンナーの高速道路は、オーストリアを素通りしてドイツに向かうトラックの列が渋滞していましたが、この一般道には下りてこないようです。

 そんなことを考えたり、周囲の丘陵地などをわき見していたせいか、Funesフネス渓谷への分岐を通過してしまったようです。Chiusaキウーザでやっと東に曲がり、わき道を戻ってようやく目的の道路に入ります。時々、前の山の上にぎざぎざの、あのドロミティの岩山が見え始めます。

<Chiusa/Klausen
キウーザ付近のWeb-Site>

 ○http://www.klausen.it/
  【Chiusa/Klausenガイド】
 ○http://www.hotelsearch.it/
  【Chiusaのmap】
val-di-funes
【000.jpg:ブレンナ峠からIsarcoイザルコ渓谷を下る。両側の丘陵地にも教会の塔が目立つ】

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【008.jpg:Funesフネス渓谷へは、Chiusaキウーザの北で東に曲がるべきだったのですが・・ようやく。先方、山の上にぎざぎざの岩山が見え出す】

 エルベ峠への分岐は、この礼拝堂の場所。「この先のS.Maddalenaサン・マッダレーナまでちょっと撮影に立ち寄り、ここまで戻って峠に向かおう」と考えていたのです。

val-di-funes
【017.jpg:この礼拝堂で次の「Erbe峠」に左折するのだが、今回はその先までちょっと立ち寄ることに】

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【029.jpg:S.Maddalenaサン・マッダレーナの村はここで左折・・ちょっと狭すぎる道】
 ここが村に入る道。すれ違いが難しいような狭い道。こんなに有名な風景なのに、多分どこかに展望台への案内ぐらいあるんじゃないか?と思うのは多分私だけではないはずです。

 あいにく昼休み時間で、道を聞けるおみやげ屋や雑貨屋は閉まっています。 「家の屋根越しに見える山の形、確かにこの付近のはず。もっと先に行けば見晴らしが良くなるはず?」

 冷静に考えれば、山の中腹・裾に雪や砂地が見えているし、手前に丘陵地があるので、撮影した場所は当然もっと山から離れるべきなのです。が、行き当たりばったりの判断は、往々に間違うのです。

val-di-funes
【e08.jpg:村の中からの山の風景には一応納得したが、もう少し高く見晴らしのいい場所があるはず<写真A>

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【046.jpg:予備知識も無く・・もっと山に近づけばいいのかと】

 村の南にある広い道が、観光道路だろうと判断。道は東に向かっています。しばらく行くと山は隠れ、マッダレーナ村を見下ろす場所。さて、どうしようかと悩みますが、何台もの車がこの道をさらに先に向かうので・・・多分これで正解?だろう・・と

val-di-funes
【049.jpg:山道に入り、山は見えなくなってしまい・・逆に村の全景が開ける。さてどうすべき?数台の車がさらに上に登って行くので・・】

 7-8kmも走って行き着いたところは、Rifugio Zannes(Zans)(ザンネ?/ツァンス)の山小屋(1670m)【●渓谷高地DB】。見える山の風景は、どこかちょっと違います。残念ながら東の半分しか見えないのです。 車の人たちは、ここに駐車し、ハイキングでさらに上に登って行く人たちだったのです。多分この先しばらく歩けば、全体が見晴らせる場所に出るのかも知れません。

val-di-funes  val-di-funes
【d44.jpg:行き止まりがこのZanes/Zannes小屋】 【d13.jpg:ここからの眺めがこのすばらしいシーン。が、左部分しか見えない。 <B>

 でも、せっかくここまで来たので、Odleオードレ(Geislerガイスラー)山群の山の名前を解説した絵葉書を買い、
「この撮影地はどこか」と店の人に聞くと、なんと(=やっぱり)「さっき登ってきたサン・マッダレーナ村の北側付近から」
 ショックを受けますが、立ち直りも早く、目の前に咲き乱れる花などを見つけ、牧草地に入り込んでカメラを向けます。
  ・・・花に露出を合わせると山が飛び、山に合わせると花が・・・
 (今までの旅はビデオカメラのみだったのですが、今回からデジカメも持参したので、撮影が面白くてしかたないのです)【●花の図鑑へ

val-di-funes
【d23.jpg:Odle山群の手前に広がる花・・・/ゲンティアナ(リンドウ)2種/レンゲソウのような/キンポウゲ2種/タンポポ】

 いつの間にか時間を忘れ、3時近くになってしまいました。今日はこの先、2つの峠を通過し、明日のことを考えLa-Villaラ・ヴィラまで行く予定なので、あわてて切り上げます。(実はこの2時間のロスが、2日後に・・・いえ、旅全体に影響してきたのです)


<急いでマッダレーナ村まで戻り、St.Peter村〜山道〜Halsl峠〜Erbe峠(2004m)に向かいます・・・>
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