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【ヨーロッパ・アルプスのハイキング地図】
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Leysin レザン(2002-2)  

 以前このレザンに来たときに比べ、気持ちにゆとりがあります。芹沢光治良も、正木不如丘も、そして北島正元も・・・この通りを散策したのでしょうか・・・この霧の中を・・・山を見て・・・療養して・・・何十年も変わらない風景のように感じます。
スイス:ヴォー州】[北村 峠一].(Kitamura)     




 Aigleエーグル〜レザンの登山鉄道は1892年に、1916年にはGrand-Hotelの場所まで全通したとのことです。1920年代にここに来た芹沢光治良(せりざわ こうじろう)も、正木不如丘(まさき ふじょきゅう)もこの勾配のきつい斜面のラックレール方式の歯を観察したのでしょうか。芹沢は帰国後軽井沢にも滞在したので、碓氷峠のアブト式のレールを見ながら、ここレザンを思ったかもしれません。今はもう、そのアブト式の鉄道も走らなくなりましたが。

 
【188.jpg:鉄道路線図】  【196.jpg:ラックレール方式の第三の軌道】


【1a5.jpg:電車が下りてきて・・・】


【1c7.jpg:下っていく】


 駅から街の中心にむかう道にも、当時と多分変わらないだろう木造の建物が並びます。石造りの教会に向かって登っていく坂道・・・多分、芹沢光治良もここを登っていったのでしょう。


【214.jpg:教会と家並み。多分芹沢光治良の当時とあまり変わらぬ風景であろう】


●佐貫亦男 と 北島正元 と レザン


【佐貫亦男と北島正元:1942年マッターホルンをバックに】
 「作家・佐貫亦男の友人でレザンで亡くなった方がいる」との話を、Yさんから旅の後教えていただきました。その本「佐貫亦男のアルプ日記:山と渓谷社1973年」は絶版で、やっと県立図書館で入手しました。

 「山の友人」の話の中に、「ともにアルプスを歩いた友人、北島正元君が1945年レザンで病死した」とあります。肺結核にかかり、ドイツの療養所を転々としたあと、最後にレザンで息を引きとった、墓もレザンにあるといい、さらに佐貫亦男も一度寄ってみたいと書いてありますが、果たしたのでしょうか。

<北島正元について記載しているサイトなど>

・ベルリン日本人会:戦時日欧2、 ベルリン日本人会 スイス邦人名簿・・・古河電気の北島、佐貫の名前も出てくる。
・邦人名簿によると:北島正元[きたじままさもと] 古河電工の技師。永くモントルーの東南13キロのLaysin市のベルベデーレサナトリウムに入院。1945.9.18,容態が急に変化し、午前11時に肺喀血で死亡。・・・とあります。
・多くのサナトリウムが、現在はホテルに変わっており、ベルベデーレサナトリウムとは、ロープウェイ近くの現在Hotel Central-Residence(住所:Rfe de Belvdedere Leysin, CH 1854)になっている建物ではないでしょうか。
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 彼ら2人が最初に登ったのがティトリスの山とのことです。私もその山には前から一度登ってみたいと思っていました。そこから見下ろすスーステン峠の風景・・・目に焼き付けたいのです・・・晴れた日に・・・



 また機会を作ってこのレザンを、
シャレ・エルミーナを訪問しようと思います。まだまだレマン湖付近のいくつかの峠も残っているし、Juraユラ方面にも・・・・次回はいつ?

 ところで今回、スイス・フラン現金の手持ちなしで、スイスの1日を過ごしました。2002.1.1にスイスはユーロ流通の国に囲まれました。旅をした6月、それも短時間なので換金をどうしようかと考えていたのですが・・・。大きな支払いの宿代や、買い物はクレジットカードで、ちょっとしたものはユーロで買い物をし、スイスフランでのお釣りを貰ったのです。国境を出たとき、19.85Sfr(約1,600\)が手元に残りました。次回の旅の時には、さらにユーロ利用ができるようになっていることでしょう。


【128.jpg:懐かしかったレザン、また来ます。町の中心、Schiller International University American College of Switzerland、鉄道】



【84.jpg:駅をみて】

 
【89.jpg:市内の主要道路】 【05.jpg:AigleはEagleイーグル鷲】

 鉄道の分岐点、Aigleエーグルの町角に、モニュメントを見つけ、AigleはEagle(イーグル=鷲=わし)なのだと・・・・今頃になって気づきます。

<Montheyで西に折れ、Pas-de-Morginsモルジャン峠に・・・この峠を通過すると!!>
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