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なつかしい水の街を訪ねて       青べか物語の浦安へ・・・水と歴史を探して


 浦安といえばディズニーランドと連想するかたも多いでしょうが、もうひとつの顔、山本周五郎の「青べか物語」の地を訪れます。
皆さんもハゼ釣りなどの船に乗るために、この街を訪れたことはありませんか。今回、梅雨の合間の好天気の日、何十年かぶりの浦安です。

●コース例
 STARAT
 東西線浦安駅またはJR新浦安駅
  ↓(バスまたは徒歩約15分)
 浦安市郷土博物館
  ↓(約10分)境川に沿って
 旧大塚家住宅
 旧宇田川家住宅
  ↓(約5分)
 浦安駅
 RETURN

●駅から古い町並みを歩きながら博物館へ
 電車を降りると懐かしい海の匂いが香ります。駅からバスもいいのですが、 駅前で地図を見て 古い町並みを歩いてみましょう。
 昔からの木造アパート、民家のなつかしい木の壁、ちょっと路地に入ると、そこは狭い、曲がりくねった道。
 庭木やアジサイに囲まれた住宅街は行き先が不明になりやすいのですが、少し思い切って歩いてみると、すぐそこに川が現れ、公園の一角の博物館の場所に到着です。

●昔の生活が体験できる 浦安市郷土博物館
 本館・テーマ展示室には「海とともに」として、「浦安の漁業」「海苔と貝のまち」「魚介類の流通と加工」「浦安亭」などが常設展示してあります。
 屋外の「浦安のまち」では、べか船、漁師の家、三軒長屋、たばこ屋などが「海と暮らす」としてさまざまな昔の生活体験ができる体験型の博物館になっています。さらに舟大工道具とベカ舟の製造実演なども見ることができます。

【ベカ舟と古い家並み】
  【ベカ舟の製造実演】

DATA
★浦安市猫実1-2-7
☆047-305-4300 ◆9:30〜16:30 §無料
◇毎週月曜日(月曜が祝日の時は翌日)、祝日の翌日、年末年始、館内整理日
▲東西線浦安駅から舞浜駅行きバスEで市役所前下車
JR新浦安駅から南行徳行きバスFで市役所前下車
※駐車場は郷土博物館地下駐車場、または総合駐車場をご利用ください。


●浦安漁師の出漁の地、境川沿いを散策
 浦安の町はこの境川に中心に発展していったのです。漁師たちの出漁に便利なこの川に漁船を係留し、しだいにこの両岸に密集して住むようになったからです。
 昭和3年、山本周五郎はこのベニスのような小さな町に興味を持ち、「青べか物語」ができました。
 今では海の水門が設置され、川の両側もレンガでおしゃれに護岸され、当時の面影は係留されている漁船と、時々現れるカラフルな古い民家に見える程度です。カヌー遊びや、ボラの幼魚の群れを見ながら、境川、フラワー通りに沿って上流に向かいます。

【境川の舟、カヌー、カラフルな古い民家】

●江戸末期に建造された 旧大塚家住宅を訪ねる
 茅葺屋根のこの有形文化財は、江戸時代末期に作られた漁業と農家の家屋です。
境川に面してすぐの土間から中に入ると、「お邪魔します」と思わず声をかけたくなるほどリアルな、漁師と娘さんが歓迎してくれます。

【当時の生活シーンが再現されている】

●明治期の商家 旧宇田川家住宅
DATA
★浦安市堀江3-3-1 および 堀江3-4-8
☆問い合わせ先:047-351-1111浦安市教育委員会 生涯学習課
◆10:00〜16:00 §無料
◇毎週月曜日、国民の祝日(祝日が月曜にあたる場合はその翌日も休館)、年末年始
▲東西線浦安駅から徒歩約5分
 明治2年建築の米・油・雑貨・呉服屋を営んでいた旧商家です。
道路に面して格子の明り取りは、当時のショウ・ウィンドウの役目を果たしていたのでしょうか。
渋い光沢の柱、家具、家つくりは、日本の歴史のよさを感じさせます。
【懐かしさを感じる純和風のたたずまい。通りに面した格子が印象的】





●浦安駅
 見学を終えたら境川の橋を越えて水の町の玄関、東西線の浦安駅へ、徒歩5分で浦安駅です。 【浦安駅前】