慶應義塾大学名誉教授 西岡秀雄さんの著書『酒と桜の民族』を
http://www.potato.ne.jp/~manabu/sakura/ で紹介 「サ神」信仰
西岡秀雄さんが、 『サ神』 信仰に関して著書に発表されたのは昭和25年。 『サ神』の存在が学者に認められ、世に公表されて数十年の年月がたちますが、その割に、一般日本人の多くは、この 『サ神』を知らないようです。 -------- -サ神と日本人の生活との関わり合い-
元来、 『サ神』 という神は山の神であったらしく。 福島県・山形県・新潟県の山地狩人仲間では、現に山の神を 『サガミ様』と、呼称しています。 三河(愛知県)・遠江(静岡県)・信濃(長野県)の 山地狩人たちの間でも、 山の霊を 『シャチ』と呼んでいるそうです。 『シャチ』とは 言うまでもなく 『サチ』(幸)の転訛です。 (魚のサケをシャケ・植物のサボテンをシャボテンなどというようなものです。)
----------------- 昔の人たちは、山の 峠を越えるときには、その山神に向かって手を合わせて 無事を祈願したり感謝したりしました。そこで、 テムケ(手向け)→タムケ(手向け)→タウゲ→トウゲ(峠)と、 峠という言葉が生まれました。
また、山神を礼拝するときに、昔のひとたちは立ったままでは失礼なので、 かならず、 しゃがんで合掌したと思われます。 この、 『シャガム』という言葉も サオガム(サ拝む)→シャオガム→シャガムと、 『サ神』 を礼拝する姿勢から生まれた言葉と思われます。
------------------ -山の神から田の神へ-
そんなわけで、 『サ神』 は山神なので、通常は人気のない山頂に近い神域に住んでいて、 みだりに一般庶民は近寄れなかったと思われます。 そこで、その境界線をサカイ(境) そこに、具体的に設けられた垣根が さく(柵)といわれました。
---------------- --------- すごいです・・・なんでも「サ神」・・・ 酒/相模/しゃがむ/五月/肴/捧げる/さくら/定め/裁く/悟る・
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